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主催事業情報 2023/2/7 KAAT神奈川芸術劇場 2023年度ラインアップについて/アーカイブ映像<字幕付き/字幕なし>公開(3/29更新)

KAAT神奈川芸術劇場では2023年2月7日(火)に2023年度のラインアップ発表会を実施いたしました。

ラインアップ発表会では芸術監督 長塚圭史より、22年度の振り返りと23年度の年間プログラムの概要を発表させていただき、各プログラムの演出家・作家からはビデオメッセージにてコメントをいただきました。

2023年度も演劇、ダンス 、美術など、多彩なジャンルの作品をラインアップしておりますので、ご期待ください。

 

>>チラシPDFダウンロード

 

アーカイブ映像公開!

2月7日に実施されたラインアップ発表会の映像をYoutubeにアップいたしました。ぜひご覧ください!

字幕付き(3/29公開)/ 字幕なし(3/4公開)>

 

長塚圭史芸術監督コメント(2/10更新)

KAAT神奈川芸術劇場は、2022年度も皆さまのお力添えでたくさんの素敵な作品を上演することが出来ました。中でも、11月に大スタジオで上演した城山羊の会 山内ケンジさん作・演出の『温暖化の秋 -hot autumn-』の戯曲が、第74回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞しました。そして、同じく11月から12月にかけて中スタジオで上演した兼島拓也さん作、田中麻衣子さん演出の『ライカムで待っとく』が読売演劇大賞優秀作品賞を受賞しました。関係者の皆さま、本当にありがとうございました。            
2022年度は忘却の「忘」をシーズンタイトルに掲げてきました。昨年は戦争を含め、さまざまな世界情勢が変わり、日本もまたその変化の只中にいる、という状況です。ずいぶん前に決めたシーズンタイトルでしたが、思いもよらない形で、響いてくる状況になったな、という感覚がありました。            
このように日々変化する情勢の中で、改めて、劇場という場所が、多様な社会を認め、受け入れていく場所であり、豊かな創造を育む場所、そして他者のことを深く考えられる場所であるという劇場の魅力を伝えていかなければならないと考えています。            
今シーズンは、この後も『蜘蛛巣城』『掃除機』とまだまだ作品は続きますので、「忘」シーズンを引き続きお楽しみください。

 

2023年度は、引き続き、3つの柱のもとに歩んでいきます。劇場は本当にまだまだ知られていないので、しつこくお伝えしていきたいと思っています。           
1つは、シーズン制。4月に劇場がオープンし、8月までの間がプレシーズン。プレシーズンでは、劇場をより“ひらいて”いくための様々実験的な作品を上演し、夏には恒例のキッズ・プログラムを上演します。2023年度は3作品を上演します。そして、9月から3月までの半年間は、シーズンタイトルを設けメインシーズンを走らせていきます。シーズン制をとり、劇場がリズムを持ち、この街の中で、“シーズンが始まったんだな”ということが分かるように、これを5年間続けていくと、劇場がここにあるということが伝わるんじゃないか、という思いでシーズン制というものを設けました。           
そしてもう1つは、一番大きなテーマでもありますが、劇場を“ひらいて”いく。アトリウムという入り口を開いていくということだけではなく、まだ誰も知らないかもしれないこの劇場で、ただ待って、作品を上演していくだけではなく、扉を開いていく。むしろ、僕らが表に出て行って、皆さまと出会う場を作っていく。KAAT PAPERという季刊誌では、地域活性化のために活動されている方、異なるジャンルの方との対談を行ったりして、色々な方に興味を持っていただきたいと思っています。2023年度にも予定しているKAATカナガワ・ツアー・プロジェクトで、県内の皆さまに直接お会いする機会を設けたい。またフレンドシッププログラムでアトリウムを開いていって、僕らが劇場の中に閉じこもっているのではなく、どんどん出て行くことを続けたいと思っています。           
3つ目は、「カイハツ」プロジェクトです。これは本当に大切なプロジェクトで、劇場がただ作品を上演するだけでなく、アーティストが熱気を持って発想や創造の芽を育て、思考し、実験する場所でもあるべきだと思っています。人材育成や、研究、情報を集めていく、長い時間をかけたクリエーション、そういったこと全般を「カイハツ」と呼んでいます。           
この3つの柱-シーズン制でリズムを作り、ひらいていく・飛び出す、それから「カイハツ」。これらを覚えて頂けると大変嬉しいです。

2023年度ラインアップ発表会_会場写真
撮影:加藤甫

2023年度主催公演、主なラインアップ

※各演目の詳細は決まり次第、ホームページなどでお知らせいたします。

 

<プレシーズン>

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

『虹む街の果て』  【開催終了】

RADIO KAAT Vol.10 ゲスト:タニノクロウさん

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RADIO KAAT Vol.11 ゲスト:田井昌伸さん、タニノクロウさん【アフタートーク】

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あの『虹む街』が再びKAATに現れる!?  
タニノクロウが新たに描く、音と音楽、多様性に満ちたあの街の果てとは…  
作・演出:タニノクロウ  
音楽・音響:佐藤こうじ 美術:稲田美智子  
照明:大石真一郎 衣裳:富永美夏  
出演:渡辺庸介(パーカッショニスト) 赤星満

阿字一郎 アリソン・オパオン 小澤りか  
ジョセフィン・森 馬双喜  
ほか、神奈川県民を中心とした街の人たち

5月13日(土)~5月21日(日) <中スタジオ>

作・演出:タニノクロウ  
 庭劇団ペニノのタニノクロウです。  
 2021年に上演した『虹む街』のリメイク作品を『虹む街の果て』というタイトルで発表します。  
 前回から10年、20年、100年と時間が経ったら街にどんな風景や時間が流れているのかを想像して作り直します。コインランドリーや、スナック、パブ、飯屋、タバコ屋などの100年後、それらの果て、生活の果て、人間の果てを描き、破壊的なリメイクを目論んでいます。  
 今回も神奈川県民を中心とした方々と作品を作りたいと思っていますので、是非ご応募ください!詳細は追ってお知らせします。前回は、様々な国の方たちが参加してくださり、日本じゃないような賑やかな稽古場でした。また同じように楽しく一緒に創作して、なんだかよくわからない場所に辿り着けたら最高にいいなと思ってます。

 

◇KAATキッズ・プログラム 2023

『さかさまの世界』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.12 ゲスト:伊藤郁女さん

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おさなごころを持つ4歳から150歳向けダンス作品。  
さかさまになった世界を救うカギは、子どもたちのイマジネーション!

振付・構成・演出:伊藤郁女

出演:川合ロン Aokid 岡本優 石川朝日

7月1日(土)~7月9日(日) <大スタジオ>

振付・構成・演出:伊藤郁女  
 『さかさまの世界』は、元々フランスのチームで、フランスの子どもたちの秘密を使って創作したダンス作品です。今回はフランスのスタッフも参加しながら、日本バージョンとして、日本語で、日本のアーティストと創っていきたいと思います。12月にKAATの近くにある幼稚園に出演者の皆さんと行って、子どもたちに秘密を教えてもらいました。私は子どもの秘密や発想力が世界を逆さまに変えることができるのではないかという思いでこの作品を創っています。子どもの力を借りることで、アーティストや観客の「子どもごころ」を揺さぶり、観た方が笑って帰ることのできる作品になると思います。是非劇場にいらしてください。

 

◇KAATキッズ・プログラム 2023

『さいごの1つ前』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.13 ゲスト:松井周さん、白石加代子さん

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天国と地獄の分かれ道で、なくした記憶を探すおしばい。  
2022年初演の演劇作品をKAATで再演後、神奈川県内外の各地にお届けします。  
作・演出:松井周

出演:白石加代子 久保井研 薬丸翔 湯川ひな

7月21日(金)~24日(月) <大スタジオ>

<ツアー>  
座間公演ハーモニーホール座間 <小ホール>

7月30日(日)14:00

逗子公演逗子文化プラザホール <なぎさホール>    

8月6日(日)14:00&  
【久留米公演】久留米シティプラザ <久留米座>

8月13日(日)13:30  
【松本公演】まつもと市民芸術館 <小ホール>

8月19日(土)14:00、20(日)13:00

【美濃加茂公演】美濃加茂市文化会館(かも~る)<ホール> 

8月26日(土)13:30 

作・演出:松井周  
 今回、『さいごの1つ前』という作品を上演します。これは去年の夏休みに、白石加代子さんが今まで演じたことのない役を演じ、子どもたちと一緒に何かを創れるような作品をやってみたいという想いから生まれました。  
 コロナ禍で、できることは限られましたが、子どもたちと一緒に創っていくシーンを考えたり、ワークショップをしてできた作品を上演中にも登場させたりと、お客様、子どもたちと一緒に楽しめる、遊べる作品を創りました。  
 今年もそのことを一番大事にしたいと思っています。劇場に来てくださった方との間で生まれることをできる限り採り入れて、白石さんも遊べる、楽しい作品にしたいと思います。

 

◇KAATキッズ・プログラム 2023

『くるみ割り人形外伝』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.14 ゲスト:根本宗子さん

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引っ込み思案な少女が、大好きなウサギの人形とともにくり広げる一夜の大冒険!

作・演出:根本宗子 

音楽・演奏:小春(チャラン・ポ・ランタン)

出演:大橋凜乃 / 澤田杏菜(Wキャスト) 中村鶴松 一色洋平 もも(チャラン・ポ・ランタン) 山之口理香子

8月5日(土)~8月13日(日) <大スタジオ>

<ツアー>

【豊橋公演】穂の国とよはし芸術劇場PLAT <主ホール>  
8月19日(土)14:00

【松本公演】まつもと市民芸術館  <小ホール>  
8月26日(土)、27(日)14:00

【北九州公演】北九州芸術劇場  <中劇場>

9月10日(日)14:00

作・演出:根本宗子  
 『くるみ割り人形外伝』の作・演出を担当します根本宗子です。  
 KAAT神奈川芸術劇場はいつもわくわくさせてくれるラインアップで、作り手としても観客としてもとても大好きな劇場です。  
 今回芸術監督の長塚さんからお声かけいただき、キッズ・プログラムの新作を担当することになりました。  
 チャラン・ポ・ランタンの楽しい音楽に乗せて、舞台芸術の楽しさを子どもたちとそしてかつて子どもだった大人たちと共有できたらと思います。  
どうぞご期待ください。 

 

<メインシーズン「貌(かたち)」>

 

 

KAAT EXHIBITION 2023                               

浅田政志展|YOKOHAMA PHOTOGRAPH -わたし/わたしたちのいま-【開催終了】

RADIO KAAT Vol.15 ゲスト:浅田政志さん

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映画「浅田家!」のモデルになった写真家。新作撮り下ろしによる初の劇場での大規模個展。  
写真発祥の地で、過去から現在へと時代を超えて、神奈川に暮らす人々の貌(かたち)を写し出す。

9月3日(日)~10月1日(日) <中スタジオ・アトリウム>

11:00~18:00 (入場は閉場の30分前まで)  
※木曜休場予定

作家:浅田政志  
 写真家の浅田政志です。本展覧会では、全編横浜で撮り下ろした新作をお見せします。公募で被写体の方を募り、それぞれのいまを一枚の写真に写し出し、展覧会全体でいまの横浜を感じてください。  
 横浜は日本で写真が産声を上げた街の一つで、写真家にとって特別です。当時の写真を見返すと、手軽に写真が撮れる現代とはかなり変化し、時代の流れを感じます。同時にこれからも変わらない写真の魅力を感じることが出来ます。日本で最初に写真を始めた開拓者に触発され、本展覧会がどうなるのか、自分自身もものすごく楽しみです。いまを生きる横浜の方や横浜に刻まれた時間と共に、KAATでしか生まれない写真をお見せできるよう、楽しみながら撮影をしていきます。

 

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

『アメリカの時計』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.16 ゲスト:矢崎広さん、シルビア・グラブさん

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アーサー・ミラーからの警鐘が現代に響く。  
作:アーサー・ミラー

演出:長塚圭史

翻訳:髙田曜子  
9月15日(金)~10月1日(日) <大スタジオ>

演出:長塚圭史  
 1980年に発表された本作は、1929年の世界恐慌を扱ったアメリカ史劇です。  
 富の頂点にあったアメリカの貌(かたち)が株の大暴落により脆くも崩れ去り、国民は貧困と転落に喘いだ時代。アメリカ社会に根付く本音と建前、資本主義に対する作者アーサー・ミラーの冷徹な視点がここにあります。  
 良かれ悪しかれ日本は大国アメリカと共にあります。アメリカ史を見つめることは日本史を見つめることです。ロシアのウクライナ侵攻によって揺れる世界均衡、経済の混沌、物価高騰、進歩という名のテクノロジーの暴走…。我々は明日をどう生きるのか。  
 これは世界恐慌の時代を生きたある家族の物語。未曾有の貧困と価値観の転覆の中を生き抜く人々の人間ドラマでもあります。再び戦前と呼ばれ始めた現在、アーサー・ミラーの台詞が鋭く響きます。

 

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース  
『SHELL』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.17 ゲスト:杉原邦生さん

<前編>

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作:倉持裕×演出:杉原邦生。注目の初タッグによる青春群像劇!  
作:倉持裕

演出:杉原邦生  
11月11日(土)~26日(日) <ホール>

作:倉持裕  
 長塚圭史さんに対しては、同時代の演劇シーンを共に戦ってきた同士のような感覚があるのですが、かといって一緒に仕事をしたことはなかったので、彼が芸術監督を務めるKAATから執筆依頼を頂いたことは嬉しかったです。  
 そんなKAATが、杉原邦生さんの演出と僕の脚本による作品作りを企画しました。  
 杉原さんはミニマルな道具をスタイリッシュに使って、演劇的興奮に満ちた演出をなさいます。僕は、自分で演出をせずに脚本のみを担当する場合、上演時には、執筆中のイメージからなるべく遠ざかったものが出来上がることを期待してしまいます。その点、杉原さんには、本当に思いもよらないほど遠くへ連れて行ってもらえる予感がして、今からわくわくしています。


演出:杉原邦生  
 これまで、KAAT神奈川芸術劇場と共に4本の新作をつくってきました。そして、5本目となる今回は長塚圭史芸術監督の発案により、初めてタッグを組ませていただく倉持裕さんの新作書き下ろしを上演することになりました。  
 劇作家との新作づくりは毎回刺激に充ち溢れています。作家の描き出す〈言葉〉、その〈言葉〉たちによって立ち上がる〈物語〉、そしてその〈物語〉から湧き出てくるイメージ。  
それは、まさに〈演劇〉が生み出される本当の最初の瞬間に立ち会えているような、驚きと興奮と喜びがあるからです。倉持さんと共に、お互い納得のいくまで〈言葉〉と〈物語〉、そして〈演劇〉を突き詰めていけることが、いまから楽しみでなりません。  
 今回の作品は、誰しもそれぞれ持っている幾つもの〈顔〉とその役割についての物語であると、いまは考えています。そしてこの物語が、誰しも通過する蒼(あお)き時期(とき)の只中にいる高校生の視点で描かれることで、その切実さはさらに色濃く現れるはずです。その切実さが現代社会へ投げかけるであろう“問い”はきっと大きな意味を持つんじゃないか、そんな気がしています。  
 KAAT神奈川芸術劇場<ホール>のダイナミックかつ繊細な劇場空間で、観る者の身体に刻まれるような強烈な演劇体験を創造したいと思っています。


◇KAAT×東京デスロック×第12言語演劇スタジオ  
『外地の三人姉妹』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.18 ゲスト:ソン・ギウンさん、多田淳之介さん

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RADIO KAAT【アフタートーク】 ゲスト:多田淳之介さん

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もう帰ろう、内地に。東京に…。  
チェーホフ『三人姉妹』の翻案を通して、日韓の歴史を見つめる話題作。  
原作:アントン・チェーホフ『三人姉妹』  
翻案・脚本:ソン・ギウン 

演出:多田淳之介 

翻訳:石川樹里  
11月29日(水)~12月10日(日) <大スタジオ>

翻案・脚本:ソン・ギウン  
 3年ぶりの再演を、とてもありがたく感じています。  
 私はこれまで1930年代、いわゆる「日帝時代」の朝鮮半島を背景とする、日本と朝鮮、あるいは日本人と韓国人の関係を描くような演劇を創ってきました。『外地の三人姉妹』は、支配/被支配の関係に反省的に向き合うような作品ですので、気持ちの良い、甘い話では当然ありませんが、再演に向けて若干台本を改定し、より慎重で、興味深い作品にしたいと思っています。  
 コロナ禍の影響で初演時は渡日が叶わず、私はリモートで稽古と本番を覗いていました。国際間の合作は、いつも奇跡的に行われますね。様々な理由で停滞している日韓の演劇コラボレーションが、今回の再演をきっかけにまた活発になることを願っております。  
 皆様とKAATでお会いできる日を楽しみにしています。


演出:多田淳之介  
 初演の2020年は、韓国の俳優が来日できるかもわからず、そもそも国際交流作品をやるべきなのか、いろいろな葛藤がありました。ただ世界中で劇場が閉まり公演が中止になる中で、劇場の灯を消すまいとKAATの皆さんはじめいろんな方の尽力で実現できた公演でした。この3年は直接人と人が伝え合うことの大切さを改めて考えた日々でした。今回の再演では3年前に叶わなかったソン・ギウンさんの来日も実現したいと思っています。また色々な視点を持った人たちで一つの作品を作るのが楽しみですし、これからの時代を色々な人達で共に歩んでいく力になるような上演を目指します。どうぞよろしくお願いします。 

 

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース  
『ジャズ大名』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.19 ゲスト:関島岳郎さん、北尾亘さん

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RADIO KAAT【アフタートーク】 ゲスト:福原充則さん

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巨匠・筒井康隆の傑作小説が、音楽とダンスの狂乱とともに令和に蘇る!  
原作:筒井康隆 <「エロチック街道」(新潮文庫)所収>

上演台本:福原充則 山西竜矢  
演出:福原充則 

音楽:関島岳郎 

振付:北尾亘  
12月9日(土)~24日(日) <ホール>

上演台本・演出:福原充則  
 筒井康隆先生の小説、「ジャズ大名」を舞台化します。ジャズという言葉が生まれる前の、ジャズのような音の連なりに出会った大名と、周囲の人々の物語です。ジャズにも、大名にも興味がない方でも楽しめます。  
 何かに没頭している時間の美しさと狂気を、バンドの生演奏と共に楽しんで頂けたらと思っています。原作から少々設定を変え、厚木にあった荻野山中藩を舞台に、史実をほんのり交えながらお送りいたします!

 

◇KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第二弾 
『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.20 ゲスト:阿部海太郎さん

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RADIO KAAT【アフタートーク】 ゲスト:片岡正二郎さん、柿崎麻莉子さん

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世界中で親しまれている「美女と野獣」「人魚姫」をもとに、県民へ贈る、  
神奈川県内巡演プロジェクト第2弾!  
作・演出:長塚圭史

音楽:阿部海太郎

振付:柿崎麻莉子  
2024年2月3日(土)~12日(月・休) <中スタジオ>  
【県内ツアー】2024年2月-3月  
座間公演  ハーモニーホール座間 <小ホール>  
川崎公演  川崎市アートセンター <アルテリオ小劇場>  
小田原公演 小田原三の丸ホール <小ホール>  
逗子公演    逗子文化プラザホール <なぎさホール>  
茅ヶ崎公演 茅ヶ崎市民文化会館 <小ホール>

作・演出:長塚圭史  
 2021年度に好評を博しましたカナガワ・ツアー・プロジェクト第一弾『冒険者たち〜JOURNEY TO THE WEST~』に続いて、2023年度は第二弾として『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』二本立て公演を県内各所で上演します。皆さんがよくご存知のあのお話が神奈川県を舞台に、全く新しい形に生まれ変わります。『箱根山の美女と野獣』は軽やかにジェンダーを超えたロマンチックコメディに、『三浦半島の人魚姫』は現代の共働き夫婦に起きる思いがけないファンタジーです。音楽には次回のNHK朝の連続テレビドラマ小説を手がける阿部海太郎さん。振付はイスラエルの舞踊団バットシェバ・アンサンブルなどで活躍されてきた柿崎麻莉子さん。今度のツアー・プロジェクトも底抜けに楽しく、ちょっと悲しいおとぎ話です。

 

◇KAAT神奈川芸術劇場プロデュース  
『スプーンフェイス・スタインバーグ』【開催終了】

RADIO KAAT Vol.21 ゲスト:小山ゆうなさん、片桐はいりさん、安藤玉恵さん

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マリア・カラスの歌声とともに少女は死について考える…  
作:リー・ホール

演出:小山ゆうな

翻訳:常田景子  
2024年2月16日(金)~3月3日(日) <大スタジオ>

演出:小山ゆうな  
 2010年に長塚さんが、リーディング公演として演出された大切な作品『スプーンフェイス・スタインバーグ』を演出させて頂けるという事で身の引き締まる思いでいます。  
 2022年の『ラビット・ホール』に続き子どもの死を扱った作品ですが、人の生き死にと向き合う事が演劇をやるという事でもありますし、リー・ホールの研ぎ澄まされた感性による一人芝居は、その生きる事、死ぬ事が7歳の女の子を通して語られ、美しく、悲壮感漂わず現実的で素晴らしいテキストとアイディアによって構成されており、どこまでも削ぎ落とされたシンプルな作品なので、私も覚悟を決めて真っ直ぐに作品と向き合いたいと思います。  
 KAATという毎回一つ残らず刺激的で、活気溢れるラインアップを発表され創作される劇場でまたメンバーに加えていただいた事に感謝しています。


 

YPAM ‒ 横浜国際舞台芸術ミーティング 2023  【開催終了】
 12月1日(金)~12月17日(日) <大スタジオ・中スタジオ・ホール>
 


[提携公演]

仕立て屋のサーカス 横浜公演:4月28日(金)~30日(日) <大スタジオ> 【開催終了】 
ロロ『BGM』:5月5日(金・祝)~10日(水) <大スタジオ> 【開催終了】 
木ノ下歌舞伎『糸井版 摂州合邦辻』:5月26日(金)~6月4日(日) <大スタジオ> 【開催終了】 
OrganWorks2023『漂幻する駝鳥』:6月3日(土)~11日(日) <中スタジオ>  【開催終了】

範宙遊泳『バナナの花は食べられる』:7月28日(金)~8月6日(日) <中スタジオ> 【開催終了】

康本雅子『全自動煩脳ずいずい図』:8月19日(土)~8月20日(日)  <大スタジオ>  【開催終了】
黒田育世再演譚vol.3「YSee」:11月9日(木)~11月12日(日) <大スタジオ>   【開催終了】

ポスト舞踏派 ダンス公演『魔笛』:2024年1月8日(月・祝) <ホール> 【開催終了】

Noism×鼓童『鬼』再演 神奈川公演:2024年1月13(土)~1月14日(日) <ホール> 【開催終了】


カイハツ  >>22年度活動報告 >>21年度活動報告 
劇場が常に考える場、豊かな発想を生み出す場となることを目指し、クリエーションのアイディアをカイハツするプロジェクト。

新たな表現の実験、ジャンルを横断したアーティストの交流、様々な情報の収集など、以下のようなカイハツ活動を軸にして、劇場の創造活動の核を育てていくことを目指します。


◆企画・アイディアのカイハツ  
アーティストがその構想を試み、新たな出会いを持つ場として、上演を最終目的としない自由かつ実験的なクリエーション活動を行うことができる機会と空間を設けます。アーティストにとってはアイディアの種を試し育てる機会となり、劇場にとっては、新しい才能と出会うきっかけとなります。

 

◆戯曲のカイハツ  
国内外の戯曲発掘および情報収集、海外戯曲の翻訳等を行い、時にリーディング試演を交えながら、作品への理解・戯曲へのリテラシーを深め、豊かな発想の土壌を育んでいきます。  
 

◆創作プロセスのカイハツ

じっくり時間をかけて作品をクリエーションしていく新しい創造形態を模索します。戯曲・楽曲製作、ワークショップ、トライアウト公演などを実施。稽古場と上演会場を持つ劇場の強みを生かし、数年間かけて作品を熟成させる創作過程を充実させ、豊かな成果を生み出します。


KAATフレンドシッププログラム  
「KAATフレンドシッププログラム」は、街の一部である劇場、街に飛び出す劇場、またあらゆる人々に「ひらかれた」劇場を目指し、外を歩く人々からも中を見渡せるKAATのアトリウムを主な会場として、演劇・音楽・ダンス・現代美術・トークイベント・バックステージツアーなど、様々な企画を開催していきます。より多くの皆さまに劇場に親しんでいただくこと、劇場を開かれた場にしていくことを目指したプロジェクトです。


2023年度の新たな取組

神奈川県民割引(在住・在勤)  
2022年度から一部主催公演でトライアル導入した神奈川県在住・在勤の皆さまを対象にした「神奈川県民割引」を、すべての主催公演で実施します。

 

シーズンチケット発売  
メインシーズンの複数演目のチケットを、一般発売に先駆け、セットでお求めいただける「シーズンチケット」を販売します。芸術監督によるトークイベント等、購入特典もございます(予定)。

 

使途の指定可能なオンライン小口寄付  
キッズ・プログラム、鑑賞サポート、人材育成事業、等、使途を指定して、500円(予定)から、クレジットカードで気軽に寄付が出来る「オンライン小口寄付」を、4月より開始します。ぜひKAAT神奈川芸術劇場の様々な取組へのご支援をお願いします。

 

※2023年2月7日現在の情報です。今後変更の可能性もございますので、ご了承ください。