ハラスメント防止の取り組み

KAAT神奈川芸術劇場 ハラスメント防止の取り組み について
〜互いを信じ信じられ、誰もが安心安全に集うことができる劇場を目指して〜

KAAT神奈川芸術劇場は、互いを信じ信じられ、誰もが安心安全に集うことができる劇場を目指し、ハラスメント防止に取り組んでおり、劇場運営や当劇場の主催事業において、ハラスメント防止の注意喚起文の読み合わせや配布、掲示などを励行するとともに、関係者に向けたハラスメント相談窓口を整備し運用しています。
また、KAAT神奈川芸術劇場は、神奈川県民をはじめとするお客様に、芸術文化に親しむ機会を提供し心豊かな生活環境を支えるとともに、芸術文化の創造発信と交流に取り組む場です。舞台芸術や現代アートの創作の場であり、また上演・発表の場、そして人材育成の場、県民の交流の場でもあります。そうした、いわば芸術文化の「広場」であるKAATが、お客さまも含めたすべての方にとって、居心地が良く、生きる力を得られる場であるために、劇場運営や当劇場の主催事業に携わる関係者の皆さま、そして当劇場を借りられる皆さまに、以下のお願いをしております。

  • 劇場では、さまざまな役割をもった方がそれぞれの手段で創作や上演に関わります。ひとりひとりに、それぞれの価値観や考え方があります。言動や物事についての受け止め方には、人により大きく異なる可能性があることを理解しましょう。そのつもりがない言動でも、個人の尊厳や人格を傷つける行為として感じられる場合もあります。そうしたことの起きないよう、共に働く人の振る舞いや考え方を尊重する気持ち(リスペクト)を常に持ってコミュニケーションを図りましょう。
  • 劇場では、さまざまな意思決定とそれに基づく指示命令があります。それは創造の現場において一定程度は必要なものであり、また役割、経験や年齢による上下関係も生じやすいものです。しかし、そうした優越的な立場や権利の濫用により、共に働く人の身体的・精神的な安心安全が損なわれることのないよう、自覚し業務に当たりましょう。
  • 経験やスキルは、人によって異なります。知らない、できない、を直裁的に責めることは、創造的な、また健全な仕事につながりません。責めるのではなく、各個人の向上や業務の安全・質の向上につながる指示や指導、助言をおこなうよう、心がけましょう。
  • 安心・安全な業務のためのコミュニケーションを機能させるためには、共に働く人の中で何が共有事項(ルールや作業の目的)であるのかを明確にすることが大切です。その共有に努め、もし共有できていない場合には、共有できていないことを前提としてコミュニケーションをとりましょう。
  • 属性や思想信条に関わらず、人として対等に、意見交換や対話をおこなえる環境をつくっていきましょう。

こうした配慮を欠くと、そこにはハラスメントの芽が生まれます。
ハラスメントとは、他の者に身体的・精神的な苦痛を与え、またその尊厳を傷つける言動、他の者の安心・安全な環境を害する言動、また、かかる言動への対応によって条件等で不利益を与える行為等の総称です。
KAAT神奈川芸術劇場は、ハラスメントの生まれない、互いを信じ信じられ、誰もが安心安全に集うことができる場であることを目指します。ご理解、ご協力を宜しくお願い致します。