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【速報】2021年6月  岡田利規演出「未練の幽霊と怪物」上演決定!

2021-02-09

 

第72回 読売文学賞 受賞!

 

能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。

 

新型コロナウィルスによる感染拡大の影響を受けて、2020年6月に予定していた上演を中止した本作は、中止発表後、リモートで稽古を行い、その成果の一部を映像作品『「未練の幽霊と怪物」の上演の幽霊』としてオンラインで上演しました。
岡田が「劇場が閉鎖している状況下だからこそ演劇の成立要件について考える、そして表現を発表する、という態度の表明」とした作品は、2回のみの上演でアーカイブもなく消えた作品であったにも関わらず、そのコンセプトと内容で大きな話題となり、今後への期待を集めました。その後、リモート稽古を経て完成・出版された戯曲は、本年2月、第72回読売文学賞戯曲・シナリオ賞)を受賞しました。

延期から1年後となる2021年6月。本作同様に延期された東京五輪2020直前に、待望の劇場での上演を果たします。

 

2021年の上演にあたって
 

幽霊は、現れるために、場所を必要とします。
そういうわけで、「未練の幽霊と怪物」の上演には舞台が、劇場が必要です。
わたしたちは去年の春、公演中止が決まったあとも、オンライン・リハーサルをやっていました。
延期して上演が行われることを見込んで、コンセプトや、このパフォーマンスに必要な感覚を共有するためのプロセスを踏んでいたのです。たいへん上首尾にいきました。
来る上演に向けて、あとは細部の精度にこだわっていくだけです。
準備は万端です。身体、音楽、空間、言葉。
観客のみなさんが幽霊の出現に立ち会うべく、劇場に来てくださるのを心よりお待ちしています。

 

岡田利規

 

作・演出:岡田利規

音楽監督・演奏:内橋和久

出演:森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾/七尾旅人(謡手)

©Kikuko Usuyama  


 

 


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能のフォーマットを応用し、ついえた「夢」を幻視する、レクイエムとしての音楽劇。

 

社会とその歴史は、その犠牲者としての未練の幽霊と怪物を、ひっきりなしに生み出して来て、今だって生み出し続けています。

わたしたちはそれら幽霊や怪物のことを見ないこと忘れてしまうことを、その気になればできちゃうし、そのほうが快適な向きは確かにある。

でもそれらに、つまり直視しないこと忘却することに、抗うために、能という演劇形式が持つ構造を借りて、音楽劇を上演します。

岡田利規

 


ザハ・ハディドをシテに描く『挫波(ザハ)』/高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる『敦賀(つるが)』

現代演劇の旗手として国際的に活躍、2019年12月にミュンヘンで初演された『The Vacuum Cleaner』が、ドイツ演劇の年間ベスト10を上演する「テアタートレッフェン2020」(※新型コロナウィルスの影響で開催中止)にも選出された劇作家・演出家の岡田利規(チェルフィッチュ主宰)が、現存する世界最古の舞台芸術「能」に触発された作品を、日本の俳優・スタッフたちと共に創作します。

本作は、ドイツ公立劇場の名門、ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品として2017年2月に初上演され、話題を呼んだ「NŌ THEATER」の試みを日本の俳優たちと共に引き継ぐ進化版ともいえます。

 

今回の公演は、同作と同じく能の上演形式に倣い
ザハ・ハディドをシテに描く演目『挫波(ザハ)』
高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目『敦賀(つるが)』
の2演目で構成されます。


『挫波』ー東京五輪招致のため、2012年新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれた天才建築家「ザハ・ハディド」。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、それからほどなく没した彼女をシテとして描く。

『敦賀』―夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅ。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者が出会うのは――。

 

目に見えないもの、霊的な存在がその想いを語る「夢幻能」の構造を借り、岡田が現在に問うものは

 


魅力的で個性的なアーティスト・出演者

作・演出には、従来の演劇の概念を覆すと評され、手がけた作品は世界90都市以上で上演をかさねるなど、国内外での活躍が目覚しい、作家・演出家・チェルフィッチュ主宰の岡田利規。

音楽は32年にわたって音楽監督として維新派に携わり、「NŌ THEATER」を始め、岡田のミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した4作品の音楽を手がけた内橋和久が担当。内橋は即興演奏家としての活動と並行してUA、Salyu、細野晴臣、カルメンマキ等と歌にも積極的に取り組んでいます。

本作ではダクソフォン3重奏を軸に、能の囃子方の役を担います。

 

出演者には、個性的で才能あふれる俳優・アーティストが集います。俳優、ダンサーとしても常にその活動が注目される森山未來をはじめ、無二の存在感を放つ片桐はいり、独自の個性で俳優としても活躍目覚しい栗原類、若手実力派女優でダンサーでもある石橋静河、チェルフィッチュ作品にも多数出演し、映画監督としても話題を集める太田信吾が名を連ねます。さらに、シンガー・ソングライターの七尾旅人が出演。

類まれな歌い手の七尾が、劇中ではをつとめ、内橋率いる演奏家とともに音楽劇としての能の根幹を担います


【公演概要】

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 
『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』

 

作・演出 岡田利規
音楽監督・演奏 内橋和久
出演    森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾/七尾旅人(謡手)

 

演奏 内橋和久、筒井響子、吉本裕美子

舞台美術 中山英之   

宣伝美術 松本弦人

 

【日程】 2021年6月
【会場】 KAAT 神奈川芸術劇場 〈大スタジオ〉
【チケット発売】 2021年4月予定
【お問合わせ】 チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
企画製作・主催
(横浜公演):KAAT神奈川芸術劇場
※公演日程詳細およびチケット発売日等は後日、KAAT神奈川芸術劇場ホームページにてお知らせします。

 

豊橋・兵庫公演                                                              
豊橋公演 6月29日(火)、30日(水) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
兵庫公演 7月 3日(土)、4日(日)  兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール