KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』
あの名作のリメイク決定版⁉
KERAが新たに読みかえる「ドン・キホーテ」を、個性と実力を兼ね備えた俳優陣で上演!
- 日時 2025/9/14(日)~2025/10/4(土)
- 会場 ホール
- 料金 S席:10,000 円 / S 席夜割:9,000 円 / A席:8,000 円 / B席:5,000 円 / 神奈川県民割引:9,000円 / U-24:5,000円 / 高校生以下 :1,000円 / 満65歳以上:9,500円
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KAme
先行 2025/7/5(土) - 一般発売 2025/7/12(土)
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お問い
合わせ チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
公演情報
あの名作のリメイク決定版⁉
KERAが新たに読みかえる「ドン・キホーテ」を、個性と実力を兼ね備えた俳優陣で上演!
劇作家、演出家、映画監督、音楽家として多方面で才能を発揮し、第32回読売演劇大賞優秀演出家賞など数々の賞を受賞しているケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、約6年ぶりにKAATで新作を上演いたします。
2019年に上演した『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~』は、未発表のフランツ・カフカの長編小説の遺稿が見つかったという設定のもと、現代とカフカの居た時代、そしてカフカの小説世界が騙し絵のように交差していくという物語が好評を博しました。
今回は、現実と妄想の区別がつかなくなり荒唐無稽な行動を繰り広げる男の顛末を描いた、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとに新たな冒険奇譚を書き下ろします。自らを遍歴の騎士(ドン・キホーテ)と思い込み、世直しの旅に出る初老の郷士。彼のお供をするサンチョ・パンサや空想上のドルシネア姫といった原作から引き継がれるキャラクターたちと、新たに描かれるドン・キホーテを取り巻く登場人物たちによる群像劇が紡がれます。
主役のドン・キホーテを演じるのは、劇団「ナイロン100℃」に所属し、KERAの信頼も厚く、数々の舞台・映像作品で存在感を放つ大倉孝二。
共演には、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で第31回読売演劇大賞優秀女優賞受賞など退団後も数多くの作品で活躍する咲妃みゆ、『ハリー・ポッターと呪いの子』や『ボニー&クライド』など話題作への出演が続く矢崎広、俳優として長年にわたり活躍し続け近年は舞台の演出も手がける須賀健太、さらに土屋佑壱、浅野千鶴といった舞台を中心に多岐にわたる活躍が光る俳優がKERA作品に初参加いたします。
そして、舞台・映像作品のほかバラエティ番組への出演などジャンルを問わず多彩に活躍する山西惇、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで舞台や映画・ドラマと数々の作品で幅広い役柄を演じてきた音尾琢真、お笑い芸人としてのキャリアを下敷きに、劇団「イキウメ」にも所属し個性派俳優として頭角を現す安井順平、舞台を中心に映画やドラマ、ナレーションなど多岐にわたり活躍する菅原永二、「ナイロン100℃」に所属し俳優として活動する一方、声優としても数々の作品で人気キャラクターを演じる犬山イヌコ、映画『PUプ』で女優デビューし独特の存在感と演技力で注目を集め、以降多彩な役柄を演じてきた緒川たまき、15歳で映画初主演を務めデビューし数々の映像作品に出演、演劇界でも活躍し長年にわたり精力的に活動を続けている高橋惠子、加えて清水葉月、武谷公雄と、これまでKERA作品を確かな演技力と存在感で体現してきた顔ぶれが集結しました。それだけでなく、王下貴司、遠山悠介が豊かな身体表現で作品を彩ります。
個性と実力を兼ね備える俳優陣が、生演奏を交えて縦横無尽に舞台を駆け巡ります。夢と妄想と正義感に取りつかれた人間の狂気を、原作のエッセンスとKERA独自の不条理さを交えどのようにリメイクされるのか、どうぞご期待ください。
【原作「ドン・キホーテ」とは?】 スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの長編小説。騎士道物語を読みすぎて現実と妄想の区別がつかなくなった郷士が、自身を遍歴の騎士と思い込み、古い鎧を身につけドン・キホーテと名乗り、やせ馬にロシナンテと名付けて冒険の旅に出る物語。近所の娘を空想上のドルシネア姫に見立てて慕い、お供のサンチョ・パンサを連れ、行く先々で奇想天外な荒唐無稽の冒険を繰り広げる。有名なエピソードに、風車を巨人と思い込み突撃する話などがある。世界中で聖書の次に読まれていると言われており、多くの作家に影響を与えた作品。 |
キャスト・スタッフ
【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【出演】
大倉孝二
咲妃みゆ 山西惇 音尾琢真 矢崎広 須賀健太
清水葉月 土屋佑壱 武谷公雄 浅野千鶴 王下貴司 遠山悠介
安井順平 菅原永二 犬山イヌコ 緒川たまき 高橋惠子
【演奏】
鈴木光介 向島ゆり子 伏見蛍/細井徳太郎 関根真理 関島岳郎
コメント
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
ドン・キホーテとカラフルメリィ
いつか舞台でやりたいと考えていた文学はいくつかあって、セルバンテスの『ドン・キホーテ』もそのひとつだった。
いかれた爺さんの冒険譚だ。劇構造は、20代の頃に書いた、『カラフルメリィでオハヨ』という芝居に近いものになるような気がしている。やはりいかれた爺さんが、少年だった頃の姿で、仲間たちと共に病院を脱走しようする話だった。今回はもっとずっと荒涼とした、とりとめのない話になるとは思うが、「死」を身近にしている老人の、妄想と現実を描くという点で共通している。
人間、思春期にあっては、やりたい事とやれる事の落差が大きい。無論どの年齢においても落差は大きく、歳をとると、単に落差に対する諦念が増すだけで、それを我々は成熟と呼んでいるのかもしれない。
そう考えると、本作も『カラフルメリィ〜』も、いかれていることは間違いないが、成熟できない爺さんの話でもあるのだ。
大倉孝二
遡ること数年前、KERAさんに呼び出され「ドン・キホーテをやらないか」というような話しをされた。この界隈でも指折りの消極的人間である私にしては珍しく、「やらせてください」と即答したように記憶しています。なぜだろうか。恥ずかしながら、まともに読んだことも無い400年以上も前に書かれた物語、イカれたおじさんが無茶苦茶する話くらいの認識だった。何に惹かれての即答だったのか、我がことながら釈然としない。考えられるのは、イカれたおじさんの話が好きなのかもしれない。あ、イカれたおじさんの話しか好きじゃないのかもしれない。そうかもしれない。
気持ち悪いな。
やる気が出てきました。
頑張ります、豪華な共演者の皆さんに頼りきって。観ていただけたら幸いです。
咲妃みゆ
この度は大きな挑戦の機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。これまで幾つもの素晴らしい作品と出逢わせてくれたKAAT神奈川芸術劇場。一観客の私にとって憧れの場所でした。いよいよその舞台に立たせていただけることに深い喜びを感じています。そして私はケラリーノ・サンドロヴィッチさんの、観る側に問うような独創的な世界に長年惹かれ続けてきました。名作ドン・キホーテがKERAさんの魔法でどんな風に彩られるのかワクワクしています。大倉孝二さんを始め錚々たるお顔ぶれの共演者の方々に身の引き締まる思いですが、覚悟を持って楽しく創作に励みたいと思っております!ぜひ劇場にお越しくださいませ。お待ちしています。
プロフィール
<作・演出>

ケラリーノ・サンドロヴィッチ
劇作家、演出家、映画監督、音楽家。
1963年東京生まれ。1982年、ニューウェイヴバンド「有頂天」を結成。ボーカルを務め、’86年にメジャーレーベルデビュー。インディーズブームの真っ只中で音楽活動を展開。並行して運営したインディーレーベル「ナゴムレコード」は、たま、筋肉少女帯、人生(電気グルーヴの前身)らを輩出した。’80年代半ばから演劇活動にも進出。劇団「健康」を経て、’93年に「ナイロン100℃」を結成。結成30年以上になる劇団のほぼ全公演の作・演出を担当。また、自らが企画・主宰する「KERA・MAP」「ケムリ研究室」(緒川たまき氏と共同主宰)等の演劇活動も人気を集める。’99 年の岸田國士戯曲賞受賞(『フローズン・ビーチ』)をはじめ、第 51 回紀伊國屋演劇賞個人賞、第 68 回読売文学賞戯曲・シナリオ部門賞、第 24 回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第 26 回読売演劇大賞最優秀作品賞・優秀演出家賞、第 32 回読売演劇大賞優秀演出家賞など、受賞歴多数。音楽活動では、ソロ活動や鈴木慶一氏とのユニット「No Lie-Sense」のほか、2014年に再結成されたバンド「有頂天」や「KERA&Broken Flowers」でボーカルを務め、ライブ活動や新譜リリースを精力的に続行中。
<出演>

大倉孝二
劇団「ナイロン100℃」所属。劇団公演以外の外部の舞台にも多数出演。劇作家・演出家のブルー&スカイと組む「ジョンソン&ジャクソン」では作・演出・出演を果たすなど多彩に活躍。映画やドラマにも数多く出演し、個性派俳優として強い印象を残している。近年の主な出演作に【舞台】『いきなり本読み! in BOOTCAMP!』、『て』(25)、『江戸時代の思い出』(24)、『兎、波を走る』(23)、【映画】『でっちあげ』(25年6月公開予定)、『ラストマイル』(24)、『妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪-』(22)、【ドラマ】『魔物』(25・EX)、『ホットスポット』(25・NTV)、『嘘解きレトリック』(24・CX)、『下剋上球児』(23・TBS)、『うちの弁護士は手がかかる』(23・CX)、『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』(23・EX)、『クライムファミリー』(23・CX)、『テレビとはあついものなり ~放送70年 TV創世記~』(23・NHK)など。

咲妃みゆ
2010年宝塚歌劇団に入団、14年に雪組トップ娘役に就任。17年の退団後はミュージカルや舞台を中心に多くの作品で活躍し、第46回菊田一夫演劇大賞、第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するほか、ドラマや映画など映像作品への出演など活躍の場を広げている。
近年の主な出演作は、【舞台】『平家物語 ―胡蝶の被斬―』『ケイン&アベル』(25)、『グラウンドホッグ・デー』『空中ブランコのりのキキ』『カム フロム アウェイ』(24)、『少女都市からの呼び声』『マチルダ』(23)、【映画】『やがて海になる』(25年8月公開予定)、『アイの歌声を聴かせて』劇中アニメ挿入歌(21)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)、【ドラマ】『波うららかに、めおと日和』(25・CX)、『連続ドラマW ゴールドサンセット』(25・WOWOW)、『年下彼氏2』(EX・24)、『私をもらって~追憶編~』(NTV・24)、『警視庁・捜査一課長スペシャル』(EX・24)。『不適切にもほどがある!』(TBS・24)など。
【STAFF】
振付:小野寺修二
映像:上田大樹
音楽:鈴木光介
美術:松井るみ
照明:関口裕二
音響:藤本純子
衣装:伊藤佐智子
ヘアメイク:川端富生
演出助手:相田剛志
舞台監督:福澤諭志
スケジュール
開場は開演の30分前
◎=託児サービスあり 公演1週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)
◇=S席夜割
■=記録撮影のため客席にカメラが入ります。あらかじめご了承ください。
☆=アフタートーク(作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督 長塚圭史)
ツアー情報
【富山公演】
2025年10月12日(日)17:00/13日(月・祝)12:30
会場:オーバード・ホール 大ホール
お問い合わせ:(公財)富山市民文化事業団 076-445-5610(平日8:30~17:15)
主催:(公財)富山市民文化事業団、富山市
【福岡公演】
2025年10月25日(土)12:30、18:00/26日(日)12:30
会場:J:COM北九州芸術劇場 中劇場
お問い合わせ:J:COM北九州芸術劇場 093-562-2655(10:00~18:00)
主催:(公財)北九州市芸術文化振興財団 共催:北九州市
【大阪公演】
2025 年 11月1日(土)12:30、18:00/2日(日)12:30/3日(月・祝)12:30
会場:SkyシアターMBS
お問い合わせ:SkyシアターMBS 06-6676-8466(10:00~18:00)
主催:MBSテレビ/サンライズプロモーション大阪
チケット
チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2025/7/5(土) ~ 一般:2025/7/12(土) |
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チケット料金 |
全席指定(税込)
※神奈川県民割引はチケットかながわの電話・窓口・WEBにてKAme先行より取扱い(S席・前売のみ、枚数限定、要住所確認)
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チケット取扱い
チケットかながわ | |
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プレイガイド情報 |
■チケットぴあ https://pia.jp/t/kaat/ (Pコード:534-884) ■イープラス https://eplus.jp/kaat/ ■ローソンチケット https://l-tike.com/play/kaat/ (Lコード:34534) |
お得なチケット
KAATメインシーズンパスポート販売!
2025年度は新たに、メインシーズン6作品を全てご鑑賞いただける「KAATメインシーズンパスポート」の販売を開始します!!
各作品のチケット発売日よりも前に、どこよりも早く、お得にチケットをお申込みいただけます。
【チケット料金】35,700 円(6,200 円割引!)
【発売期間】2025/5/15(木)〜6/5(木)
【取 扱 い】チケットかながわWEBサイトにて販売 (枚数限定・先着順)
【対象作品】※日程は変更となる可能性がございます。
◼︎『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』(9/14~10/4)
◼︎『CARCAÇA(カルカサ)』(10/24〜25)
◼︎『勝手に唾が出てくる甘さ』 (11/14~30予定)
KAAT カナガワ・ツアー・プロジェクト第三弾 (2026/2/11~23予定)※冒険者たちシリーズ2作品を上演、両作品とも対象作品に含まれます。
◼︎『冒険者たち ~JOURNEY TO THE WEST~』 ◼︎『帰ってきた冒険者たち 〜闇に落ちたカナガワを救え!〜』
◼︎『未練の幽霊と怪物―「珊瑚」「円山町」―』(2026/2/14~3/1予定)
<ご来場の皆さまへのお願い>
ご来場前に必ず「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
※上演中・開演前・休憩中・終演後を問わず客席からの舞台撮影はご遠慮いただいております。
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会
お問い合わせ:チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)