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「春のめざめ」&「恐るべき子供たち」 連続上演製作発表記者会見レポート

2019-02-21

2019年度KAAT神奈川芸術劇場ラインアップ発表会の後、芸術監督・白井晃が本年4月と5月に演出する近現代戯曲シリーズ『春のめざめ』の再演、さらに新作『恐るべき子供たち』の連続上演製作発表会を開催いたしました。

 

各演目の詳細は下記からご覧ください。

「春のめざめ」公演HP

「恐るべき子供たち」公演HP

 

 

写真左から 松岡広大、柾木玲弥、南沢奈央、白井晃、伊藤健太郎、岡本夏美、栗原類

 

●コメント

演出・白井晃

芸術監督就任後から取り組んでいる近現代戯曲シリーズとしては、再演ではありますが、伊藤健太郎さん、岡本夏美さんといった新たなキャストを得て、また新しい作品にとして「春のめざめ」と、同じように思春期の生と性をテーマにした最新作、「恐るべき子供たち」を連続で上演させていただきます。「春のめざめ」はキャストが新しく加わったことで、またいろいろな新しいアイデアも出てくると思いますし、「恐るべき~」は姉弟の愛憎というか、愛情があるがゆえに関係が歪んでいく話で、南沢奈央さん、柾木玲弥さん、松岡広大さんのキャストでお届けします。また今回「恐るべき子供たち」の上演台本をノゾエ征爾さんにお願いしましたが、ノゾエさんは必ず台本に演劇的な仕掛けをされる方で、今回もまたならではの仕掛けが入っていますので上演が楽しみです。

 

『春のめざめ』

伊藤健太郎

白井さんやキャストの皆さんの力を借りて、しっかりと演じていきたいです。

主演と聞いたときは嬉しかったです。今回、僕は舞台が二度目なのですが、初めて舞台に立ったときに直にお客さんから反応をもらえる舞台の魅力をすごく感じて、キャストやスタッフだけでなくお客さんとも一緒に作品を創り上げることが居心地がいいなと思いました。台本を初めて読んだときは正直よく分からなかったのですが、読み進めて考えていくうちに、思春期に考えることや感じることが時代を超えて今でも共通することがあるんだなと感じました。演じるうえで、今現在思春期の子たちやこれから迎える子たち、そしてかつて経験した大人の方々にも同じ目線で観ていただけるように演じていきたいです。

 

岡本夏美

初演を観劇した当時の日記にヴェントラ役をやりたいと書いていました。オーディションの機会をいただき、ヴェントラ役を演じることが決まり、本当に嬉しかったです。オーディションではこのヴェントラ役をやりたかった気持ちを白井さんにまっすぐ届けられたと思います。中学生くらいの時から仕事で大人と話すことが多く、大人っぽいと言われることもありましたが、見た目に伴わせて心も追い付かせなければと窮屈に感じたこともあり、その点はヴェントラと似ているなと思いました。まっすぐで誠実で、いろんなことに興味がある思春期の女の子を、そんなときもあったなと共感しながら演じたいです。

 

栗原類

初演に引き続き、モーリッツを演じさせていただきますが、たとえ台本が同じでもキャストが変われば全く違う作品になるので、一から積み上げていきたいです。具体的な白井さんからの説明や動きなど、初演の稽古を今でも覚えていますが、初演のときの芝居を引きずらないよう、一から再構築したいです。大人の言っていることが分からなかったり、学校の先生を信じられなかったりするところは自分とモーリッツも同じだなと感じる反面、自分を追い詰めすぎるところなどは自分とは違うと感じています。

 

 

『恐るべき子供たち』

 

南沢奈央

白井さんの演出を受けるのは初めてです。演出された作品は何度も観ていて、細部にわたって細やかに作りこまれて、計算されて一つの作品が創り上げられているのに感動し、いつか演出を受けられたらと思っていました。ですので、今回ご一緒できてとても嬉しいです。エリザベートはいろんな表情をもっているけれど、私は感情を表に出すことがあまりなく、そこが自分とは異なる点だと思います。でも、弟が好きになった子に嫉妬しちゃったりする弟への愛情とかは、実際に弟がいる自分にもあったので、すごく分かります。エリザベートと共感できる部分も演技に生かしていきたいです。

 

柾木玲弥

僕は舞台に出演するのは三年ぶりになりますが、繊細なポールという役を大切に演じていきたいです。青白い肌と病的なところは似ているなと思います(笑) 内面的なところはまだちょっと理解できていなくて、台本をこれからもっと読み込んでいきたいです。あと500回ぐらい読まないと。この姉弟が閉じこもった子供部屋の世界に、僕自身もこれから稽古で潜っていって、そこから感じとっていきたいと思います。

 

松岡広大:

KAAT神奈川芸術劇場はお客さんとして観に来ていたので、そんな劇場で演じられるのは嬉しいですし、白井さんの演出を受けられるのは役者として光栄です。ジェラールは友達たちのことを客観的に見ていて、ポールとも一線を越えないように距離感を保っている役柄です。また、こうした思春期特有の距離感は僕も通ってきたなと感じました。今、台本を読むのは三周目なのですが、もっと読み込んでジェラールを演じていきたいです。

 

撮影:岡千里