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主催事業情報 2025/9/19 KAATアトリウム映像プロジェクト Vol.34|大小島真木
KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。
9月19日より大小島真木さんの作品《山の子に問いかけられる|Mountain child ask me》、《原爆の子|Child of the Atomic bomb》を上映します。
大小島真木さんには2021、2022年KAATキッズ・プログラム『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』で舞台美術として参加いただき、今年のKAAT EXHIBITION 2025「大小島真木展|あなたの胞衣はどこに埋まっていますか?」は劇場初の個展を行っていただきます。
上映期間
2025年9月19日(金)-10月末頃
●会期中無休 10:00-18:00
●夜公演がある日は終演時刻まで上映
<観覧無料>
作品説明
《山の子に問いかけられる|Mountain child ask me》1:40 2014年
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大小島真木が2014年に制作した映像作品。山の気配そのものが丸ごと擬人化されたような存在による問いかけを描いた本作では、山の外部に立つ自分自身の内側にもまた山があるのだとする、フラクタルな自然観・生命観が表されている。2023年には熱海のACAO FORESTにおいて、庭園内の大木に本作がプロジェクション投影された。
《原爆の子|Child of the Atomic bomb》2015年 3分00秒
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終戦70周年の2015年に制作された映像作品。被曝後の世界を被曝以前の世界から分裂したものとして描いた本作では、忘却されつつある原爆の記憶が寓話的に問い直されている。
奇しくも戦後80周年の本年にKAATアトリウムにて10年ぶりに本作が上演されることは、この問い直しが今もなお、あるいは今だからこそより、私たちにとって重要なものであることを示しているかのようである。2021・2022年KAAT神奈川芸術劇場にて開催されたKAATキッズ・プログラム『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』の舞台の中でも使用された。
プロフィール
大小島真木|Maki Ohkojima

東京を拠点に活動する大小島真木、辻陽介からなるアートユニット。
「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行う。
インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作。2017年にはTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。 近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示の他、舞台美術なども手掛ける。
KAATキッズ・プログラム『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』(2021・2022年KAAT神奈川芸術劇場)で舞台美術を手がける。主な参加展覧会に、「あいち2025」(2025年、愛知)、「Sobre los Ombligos de Este Planeta」(2025年、Fundacion Sebastian、メキシコ)、「千鹿頭 A thousand Dear Head」(2023年、調布市文化会館 たづくり、東京)、「コレスポンダンス」(2022年、千葉市美術館 | つくりかけラボ09)、「地つづきの輪郭」(2022年、セゾン現代美術館)、「世界の終わりと環境世界」(2022年、GYRE)、「コロナ禍とアマビエ 」(2022年、角川武蔵野ミュージアム)、「Re construction 再構築」(2020年、練馬区立美術館)、「いのち耕す場所」(2019年、青森県立美術館)、「瀬戸内国際芸術祭-粟島」(2019年)、個展「L’oeil de la Baleine/ 鯨の目」(2019年、フランス・パリ水族館)、個展「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(2015年、第一生命ギャラリー)。
主な出版物として「ウオルド」(作品社)、「鯨の目(museum shop T)」など。
2023年より、かねてより制作に関わっていた編集者・辻陽介との本格的な協働制作体制に入り、以降、名称をそのままに、アートユニットとして活動している。
▼作家Webサイト
▼KAATアトリウム映像プロジェクト上映作品一覧
関連情報
KAAT EXHIBITION 2025 大小島真木展|あなたの胞衣はどこに埋まっていますか?
会期:2025/9/21(日)~2025/10/19(日)
会場:中スタジオ・アトリウム