KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

『掃除機』

  • 日時 2023/3/4(土)~2023/3/22(水)
  • 会場 中スタジオ
  • 料金 一般:6,500円/24歳以下:3,250円/高校生以下:1,000円/満65歳以上:6,000円 ※平日早割あり(対象期間:3/7~10)
  • KAme
    先行
    2022/12/24(土)
  • 一般発売 2023/1/14(土)
  • お問い
    合わせ
    チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00、年末年始を除く)

ドイツで高い評価を得た岡田利規の話題作を、本谷有希子が演出。日本”語”初演!

 

 作:岡田利規
演出:本谷有希子
音楽:環ROY

出演:家納ジュンコ 栗原類 山中崇 環ROY

俵木藤汰 猪股俊明 モロ師岡

公演情報

2019年、ドイツの演劇祭テアタートレッフェンで“最も注目すべき10作品”に選ばれた話題作、待望の日本初演!

メインシーズン<忘>を締めくくる作品として、2023年3月、チェルフィッチュ主宰・演劇作家・小説家の岡田利規『掃除機』を、劇作家・小説家・演出家の本谷有希子演出で上演します。この作品は、岡田が2019年にドイツの公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場に書き下ろし、自ら演出した『The Vacuum Cleaner』(ドイツ語上演)を、日本語により日本初演するものです。引きこもりの40代娘、無職の30代息子、80代の父親が暮らす家の情景を「掃除機」の目線から描く本作では、日本のみならず世界的な社会問題として露わになってきた「8050問題」が扱われています。

このドイツで高い評価を受けた岡田の戯曲『The Vacuum Cleaner』を、『掃除機』として日本“語”初演を手掛けるのは、本谷有希子。演劇公演の演出とは暫く距離を置いて活動していた本谷ですが、近年は自身の小説の舞台化を積極的に行い、静的なテキストを複数の俳優で演じ分ける方法などで立体化する取り組みを行うなど、新たな視点で演劇作品に取り組んでいます。

劇場プロデュース公演として、KAATがプロデュース公演として、多層的な意味を持つ岡田の戯曲に取り組むにあたり、テキストの魅力と真摯に向き合い、描かれた多様なイメージを空間的に表現しうる演出家として、本谷に演出を委嘱しすることになりました。演劇、文壇でともに活躍する両氏、初めての顔合わせです。

 

『掃除機』上演へのアプローチ

本作は、ある一家の掃除機<デメ>の視点での語りや、岡田戯曲の魅力でもある各役のモノローグで物語が綴られています。この上演のため、KAATは本谷とともにこの戯曲の魅力を引き出す表現方法を模索し、2年以上前からワークショップを重ねてきました。

本谷ならではのアプローチの1つが、ラッパー環ROYによる音楽。ミュージシャンとしてだけでなく、ダンサーとのコラボレーション、絵本出版等、ジャンルを越えて活躍する環が、本谷との初めての協働作業により、岡田の“言葉”にどんな変化を与えるのか… 環は、一家の長男の友人として<ヒデ>役で俳優としても出演します。

一家の長女で、引きこもりの娘<ホマレ>役に、コメディエンヌとして独特の存在感を持つ家納ジュンコ、無職の息子<リチギ>役に、悪役から理想の上司まで自在に演じ分ける山中崇、そして2人の父親<チョウホウ>を、モロ師岡俵木藤汰猪股俊明というベテラン俳優が、3人で1役を演じます。

また、俳優として成長をつづける栗原類が、掃除機<デメ>役を演じます。

ワークショップを重ね、豊かな創作の時間を経て生み出される本作。本谷の思考や魅力が詰まった演出や、2010年以降、社会問題となっている「8050問題」を扱う点にも注目です。ぜひ、ご期待ください!

 

コメント                                    

岡田さんと自分の共通点は何か、と考えてみても、パッとは思いつかない。でも“ない”とは思わない、流石に。あると思う。その部分に全力で重なってみることも、思い切り外れてみることもできると思う。岡田さんからもらったテキストの、五人の役名の下には、こんな説明書きがあった。「80代」。「娘。50代。引きこもり。」「息子。40代。無職。」「友人。」「掃除機。」――俳優達とミュージシャンと、自分のものではない言葉に触れながら、あるかないかもわからない共通点を、探り続けていきます。

演出 本谷有希子

 

『掃除機』は、8050問題と呼ばれることもあるひきこもりの高齢化の問題を扱った、ある家族の情景を描いたぼくの戯曲です。このテキストを本谷有希子さんが演出するというプロダクションが今シーズンのKAATのプログラムに入ったことに興奮しているという意味でも緊張しているという意味でもどきどきしています。ぼく自身が演出するのでは決して生まれない本谷さんならではのテイストを持つものとしてお客さんに届けられる上演になるでしょう、その期待に興奮するのです。そしてその際に『掃除機』というテキストがどのような晒され方をするのか、ということに緊張するのです。

作 岡田利規

 

岡田利規さんの『The Vacuum Cleaner』(掃除機)は、ミュンヘンの公立劇場カンマーシュピーレで2019年の12月にレパートリー作品として初演されました。岡田さんが同劇場のレパートリー作品を手掛けたのは今作で実に4作品目であり、またさらなる新作のクリエイションが同国で準備されているということで、岡田さんの国際的な活躍が窺えます。ミュンヘンではもちろんドイツ語での上演でしたが、元々の戯曲は日本語で紡がれています。今回この原本とも言える日本語版『掃除機』を世界初演しようというわけです。

演出は文壇での活躍めざましい本谷有希子さん。本谷さんは演劇界で活動を始め、その後重心を小説に移しました。暫く演劇界と距離を置かれていましたが、2019年、自身の小説を舞台化する試みを始め話題を呼びました。これまでのセオリーから離れ、改めて言葉を立体化することに関心を抱いた小説家であり劇作家でありそして演出家である本谷さんが、果たして岡田さんの台詞世界をどう立ち上げていくのか興味は尽きません。

本作は社会と折り合いのつかない家族を鋭い筆致とユーモアで描きます。無職の40代息子と引きこもりの50代娘を抱える父親はすでに80歳を過ぎています。そしてこの家族の停滞し続ける風景を長年見つめてきた掃除機の「デメ」。この奇抜な設定が思いがけない視界を広げて行きます。社会問題としてはっきりとそこにあるのにも関わらず、その解消の困難さゆえに置き去りにし忘れ去られてしまう中高年層の引き篭りと、その世話から逃れることの出来ない高齢者の、所謂「8050問題」を圧倒的な筆致で描いた怪作。ミュンヘンでも高く評価された岡田利規さんの『掃除機』と、新たな視点で演劇を捉え始めた演出家・本谷有希子さんの競演にご期待ください。

KAAT神奈川芸術劇場芸術監督 長塚圭史

 

プロフィール

本谷有希子プロフィール写真

本谷有希子(もとや・ゆきこ):演出

劇作家・小説家・演出家。

1979年、石川県生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。主な戯曲に『遭難、』(鶴屋南北戯曲賞)、『幸せ最高ありがとうマジで!』(岸田國士戯曲賞)などがある。

主な小説に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』、『生きてるだけで、愛』、『ぬるい毒』(野間文芸新人賞)、『嵐のピクニック』(大江健三郎賞)、『自分を好きになる方法』(三島由紀夫賞)、『異類婚姻譚』(芥川龍之介賞)、『静かに、ねぇ、静かに』など。

近年、著作が海外でもさかんに翻訳され、『異類婚姻譚』『嵐のピクニック』を始め、様々な言語で出版されている。英語版は The New Yorker、New York Timesなどで大きな話題となった。

 

 

岡田利規プロフィール写真
©Kikuko Usuyama  

岡田利規(おかだ・としき):作

演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰。

1973年横浜生まれ、熊本在住。

主宰する演劇カンパニー・チェルフィッチュでは2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で上演。2016年から2020年の4シーズンにかけてドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレにてレパートリー作品の作・演出を務め、4作目『The Vacuum Cleaner』(2020年)が毎年ドイツ語圏でそのシーズンに上演された約400の作品の中から“注目すべき10作品”を選出するベルリン演劇祭Theatertreffenに選出。2022年にはハンブルク・タリア劇場のレパートリー作品『Doughnuts』も同演劇祭に選出された。

近年、能の現代語訳や能のフォーマットを用いた作品も手掛け、2021年に『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』では第72回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞、第25回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2021年歌劇『夕鶴』で初めてオペラの演出を手がけるなど、活動の幅をさらに広げている。

 

 

環ROYプロフィール写真

環ROY(たまき・ろい):音楽・出演

ラッパー。

1981年、宮城県生まれ。主にラップを用いた音楽作品の制作を行う。これまでに6枚の音楽アルバムを発表、国内外の様々な音楽祭に出演。近年は、パフォーマンス『ありか』パリ日本文化会館(2020年)、絵本「ようようしょうてんがい」福音館書店(2020年)、展示音楽『未来の地層』日本科学未来館(2019年)などの制作を行う。ミュージックビデオ「ことの次第」が第21回文化庁メディア芸術祭にて審査委員会推薦作品へ入選。 

http://www.tamakiroy.com

 

 

【客席イメージ図】

 


 <ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。

※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。

※上演中・開演前・休憩中・終演後を問わず客席からの舞台撮影はご遠慮いただいております。


【STAFF】

美術・衣裳:池宮城直美 

   照明:横原由祐 

   音響:藤森直樹 

ヘアメイク:赤松絵利(ESPER)      
 演出助手:𠮷中詩織、村田千尋

 舞台監督:津江健太

 

主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)

スケジュール

3/4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
14:00
 
14:00

14:00
○★
14:00
14:00
 

19:00
○★
19:00
19:00
18:00
 
14 15 16 17 18 19 20 21 22
火・祝
14:00

14:00
 
14:00
 
14:00
14:00
 
19:00 19:00 18:00 19:00

〇=平日早割

◎=託児サービスあり 公演一週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)

★=「ポータブル字幕機提供サービス」対象回(3/7.8) (座席位置・提供数に限りあり、公演チケット購入前に要事前予約)

【ポータブル字幕機提供サービスの内容】
・ポータブル字幕(タブレット型)による字幕表示
・受付での手話通訳と筆談対応
・開演前のミニレクチャー 両日とも実施(手話通訳あり・要事前予約・詳細は後日案内)
【予約・お問合せ】
・予約期間:2023年1月14日(土)~2月28日(火)
・予約・お問合せ先:一般社団法人 日本障害者舞台芸術協働機構(JDPA)
 KAATサポート窓口 kaatsupport@jdp-arts.org(受付時間:10:00~17:00)

※ ポータブル字幕機は台数に限りがございますので、お申込み1件につき1台のお貸出しとなります。
※ 付添者を含め、字幕機を使用しなくても観劇ができるお客様によるお申込みはご遠慮下さい。
※ なお、ポータブル字幕機をご利用いただける座席の関係で、付添者とお隣の席にお座りいただくことができない場合があります。あらかじめご了承ください。

チケット

チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2022/12/24(土) ~2023/1/13(金)

かながわメンバーズ入会はこちら

一般:2023/1/14(土)

チケット料金

全席指定(税込)

一般

〇平日早割(対象期間:3/7~10)

6,500円 

〇6,000円

U24チケット(24歳以下)3,250円
高校生以下割引1,000円
シルバー割引(満65歳以上)6,000円

※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・webにて1月14日(土)より取り扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)
※車椅子でご来場の方は、事前にチケットかながわにお問い合わせください。 
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※営利目的の転売禁止。
※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。   
※開演後のご入場はお待ちいただき、指定席にご案内できない場合がございます。

チケット取扱い

チケットかながわ
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電話で予約・購入

0570-015-415(受付時間:10:00~18:00)

プレイガイド情報

■チケットぴあ   https://pia.jp/t/kaat (Pコード:516-329)
■イープラス    https://eplus.jp/kaat
■ローソンチケット https://l-tike.com/play/kaat(Lコード:35960)