KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

『蜘蛛巣城』

  • 日時 2023/2/25(土)~2023/3/12(日)
  • 会場 ホール
  • お問い
    合わせ
    チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)

上演台本:齋藤雅文 赤堀雅秋  
  演出:赤堀雅秋

  出演:早乙女太一 倉科カナ 

長塚圭史 中島歩 長田奈麻 山本浩司 水澤紳吾 

久保酎吉 赤堀雅秋 銀粉蝶 ほか

公演情報

戦乱の世に翻弄される若き夫婦。赤堀版『蜘蛛巣城』。 

日本映画界の巨匠・黒澤明監督の傑作映画の舞台化。

 

2023年2月、<忘>ラインアップを締めくくるホール公演として上演するのは、赤堀雅秋演出による『蜘蛛巣城』。 
本作は、“世界のクロサワ”と呼ばれ国内外の映画界に絶大な影響を与えた日本映画界の巨匠・黒澤明監督によって1957年に公開された映画作品です。シェイクスピアの四大悲劇の一つとして有名な『マクベス』を、黒澤監督が日本の戦国時代に翻案し、能楽・狂言の様式を応用した日本的で無常観に満ちた戦国スペクタクル作品として知られています。

 

演出を手がける赤堀は、人間の心の機微を独自の視点で描き、まるで実在する誰かの日常を覗き見しているようなリアルさと、どうしようもない人間の愛おしさを感じさせる作品を創りつづけています。『蜘蛛巣城』の根底には、自分の本分を忘れて欲に翻弄される人間の恐ろしさや愚かさといった普遍的なテーマが存在しますが、こういった人間心理は赤堀がこれまで手掛けてきた作品にも通じるものがあります。 
「もし予言を信じずに生きていたら、どこにでもいる仕合せな夫婦だったかもしれない、それが身の程知らずの夢を見て、滅びていく夫婦を泥臭く、青臭く描きたい」 
裏切りや疑心暗鬼、込み上げる欲望といった澱んだ感情も、常に何の変哲もない他愛のない日常の中にあるという想いや、武時や浅茅を取り巻く様々な人間たちにも光をあてて、新たな『蜘蛛巣城』を生み出します。

 

早乙女太一と倉科カナが演じる武時と浅茅、若さゆえの失踪、破滅への物語

今回、マクベス夫妻となる鷲津武時とその妻・浅茅を演じるのは、舞台・ドラマで独特の存在感を放つ早乙女太一と、コメディから悪女まで変幻自在に演じ、第29回読売演劇大賞で優秀女優賞を受賞するなど舞台女優としても大きな期待が持たれている倉科カナ。フレッシュな二人が赤堀版『蜘蛛巣城』の住人となり、映画版・舞台版のイメージを覆します。また、主君殺しの濡れ衣を着せられる軍師・小田倉則保役を長塚圭史、武時の盟友で武時と共に予言に翻弄される・三木義明役を中島歩。そして、武時らの運命を大きく変える森に棲む老女役で銀粉蝶が出演します。赤堀自身も出演するほか、舞台を中心に活躍する実力派俳優が集結しました。 
2023年2月、KAATが送る『蜘蛛巣城』。激動の時代を生きる今、必見の作品。どうぞご期待ください。

 

【あらすじ】      
日本の戦国時代、天下統一の野望を抱いた者たちが群雄割拠の様相を呈した頃、蜘蛛巣城の城主・都築国春は味方の謀反により苦戦をしいられていた。一の砦の大将・鷲津武時は二の砦の大将・三木義明と激しい戦いの末、蜘蛛手の森の中をさまよっていると、二人は森に棲む謎の老婆と出会い、二人は予言めいたことを告げられる。武時には「今宵からはあなたは北の館のお殿様、やがては蜘蛛巣城のご城主様」、義明には「あなたのお子はやがて蜘蛛巣城のご城主様」。この予言を聞いてから武時とその妻・浅茅の運命は大きく変わり、予言に誘われるかのように動き出す――。

 

 

コメント

上演台本・演出:赤堀雅秋 
まずこの作品の演出の依頼を受けた時、「何故、今この作品を現在の観客に提示するのか」という事を考えました。もちろんエンターテインメントとして単純に喜んでいただくというのは大前提として。 
『蜘蛛巣城』といえば、言わずもがなシェイクスピア『マクベス』を原案とした黒澤明監督の映画作品。その主人公は三船敏郎。今回の舞台版『蜘蛛巣城』はそれとはまったく印象の違う早乙女太一が主人公を演じます。そしてその妻は倉科カナ。若い夫婦が戦乱の世に翻弄される顛末。歴史に織田信長が登場する直前の混沌の世。下剋上の世。 
それでも人間の心の在り方は何も変わりがありません。戦乱の世は、決して二次元の世界ではなく、我々と地続きにある現実的な世界。その生々しい痛み、愚かさ、そして愛しさを、舞台という生々しい空間で感じ取っていただけたら幸いです。

 

脚本・上演台本:齋藤雅文   
黒澤監督の「蜘蛛巣城」は、「マクベス」を日本の戦国時代に翻案し、能の手法、美意識を大胆に取り入れた映像美溢れる傑作です。大劇場の舞台用に脚色するにあたって私は、映画的スペクタクルではなく、日本人の精神性ということを強く意識しました。 
たとえば神仏が混交し唯一絶対神のいない宗教観。主語を省き、曖昧さを武器にし、敬語を複雑に駆使して生まれる関係性。曖昧な「予言」に翻弄され、あらゆることが曖昧なまま、登場人物たちは「確かな何か」求めて必死に足掻き続けます。その湿度の高い主従関係、夫婦の愛情を描くには歌舞伎の科白など、いわゆる「時代劇の手法」が相応しく思われました。 
この台本は、「マクベス」を「本歌取り」しつつ、普遍を求めながら独自性に固執する日本人の「業(ごう)」の物語だと思っております。赤堀さんの独自の視点から、KAAT発の新たなる「蜘蛛巣城」が生まれることを楽しみに致しております。

 

 

プロフィール

上演台本・演出:赤堀雅秋(あかほり・まさあき) 
1971年生まれ。劇作家・脚本家・演出家・俳優。劇団THE SHAMPOO HATにて作・演出・俳優の三役を担う。人間の機微を丁寧に紡ぎ、市井の人々を描くその独特な世界観は赤堀ワールドと称され、多くの支持を集めている。『一丁目ぞめき』にて岸田國士戯曲賞を受賞。劇作家・演出家として近年の主な作品に『ケダモノ』(2022年赤堀雅秋プロデュース)、『白昼夢』(2021年M&O plays)、『神の子』(2019年コムレイドプロデュース)、『パラダイス』『美しく青く』『世界』(シアターコクーン)など。2012年『その夜の侍』を映画化し監督・脚本をつとめ、モントリオール国際映画祭、ロンドン映画祭に正式出品され、新藤兼人賞金賞、横浜映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。多彩な才能を発揮している。 
 

 

脚本・上演台本:齋藤雅文(さいとう・まさふみ)    
1954年生まれ。劇作家・脚本家・演出家。劇団新派文芸部に所属。主に大劇場での舞台監督、演出助手などを経て、1989年御園座『藤のおもかげ』で劇作を手掛ける。以来、新橋演舞場でのミュージカル『狸御殿』『マリー・アントワネット』『忠臣蔵』『壬生義士伝』、日生劇場『カエサル』、劇団青年座『千里眼の女』など執筆。劇団では、江戸川乱歩原作より『黒蜥蜴』、河竹登志夫原作「作者の家」より『糸桜』の脚本演出などを手掛ける。1994年新橋演舞場『恋ぶみ屋一葉』再々演において、第2回読売演劇大賞の最優秀作品賞。


<ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。

※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。

 

【STAFF】

 原脚本:黒澤明 小國英雄 橋本忍 菊島隆三 
  脚本:齋藤雅文 
上演台本:齋藤雅文 赤堀雅秋 
  演出:赤堀雅秋

  美術:杉山至 

  扮装:柘植伊佐夫 

  照明:杉本公亮 

  音響:鹿野英之 

殺陣指導:渥美博 
演出助手:相田剛志 

舞台監督:足立充章 

 

主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場

スケジュール

2023年2月25日(土)~3月12日(日)

※詳細が決まり次第公開いたします。

 

<全国ツアー>
[兵庫県] 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール  
[大阪府] 枚方市総合文化芸術センター 関西医大 大ホール  
[山形県] やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館) 大ホール

チケット

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