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お知らせ 2024/3/12 KAATアトリウム映像プロジェクト vol.27|佐藤雅晴

KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。  
3月12日(火)より、佐藤雅晴の作品、≪Hands≫を上映します。  
 

上映期間

2024年3月12日(火)- 6月中旬

●会期中無休 10:00-18:00

●夜公演がある日は終演時刻まで上映   
<観覧無料>

 

 

作品説明

佐藤雅晴《Hands》「牡丹と手」
佐藤雅晴《Hands》「父母の手」

《Hands》2017年 アニメーション、ループ、フルハイビジョン、33チャンネル

 

2019年に逝去し、今年で没後6年目となるアーティスト・佐藤雅晴の映像作品を上映します。佐藤氏はPCソフトのペンツールを用いて実写をトレースしたアニメーション作品に長年取り組んできました。佐藤氏にとってトレースとは、対象を「自分の中に取り込む」行為。その作品は制作過程においてデジタル機器を活用し、作家自らの身体の一部である「手」を使って、膨大な枚数の作画をこなしながら生み出されました。  
本作は、猫をなでる手、入れ歯を洗う手、恋人にふれる手、ページをめくる手、おもちゃで遊ぶ子供の手など、33もの「手」のシーンを描いた映像作品です。死と隣り合わせの闘病生活を過ごすなかで、まだ自分が生きていること、目前の生きている存在に生の実感、希望を見出しています。  
 

プロフィール

佐藤雅晴|Masaharu Sato  
1973年大分県生まれ。国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーに研究生として在籍したのちドイツを拠点に活動、2010年に帰国。その直後に上顎癌が発覚。以後、闘病生活を送りながら制作に励んだが、2019年3月に45歳で他界。主な展覧会に、「佐藤雅晴 尾行—存在の不在/不在の存在」(大分県立美術館、2021/水戸芸術館現代美術センター、2021-2022)、「DOMANI・明日展2020 傷ついた風景の向こうに」(国立新美術館、2020)、「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、2019)、「霞はじめてたなびく」(トーキョーアーツアンドスペース、2019)、「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴—東京尾行」(原美術館、2016)など。