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お知らせ 2023/12/14 KAATアトリウム映像プロジェクト vol.26|澤田華

KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。
12月14日(金)より、澤田華の作品、《漂うビデオ (ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯、横浜)》を上映します。
 

上映期間

2023年12月14日(木)- 2024年2月29日(木)

●会期中無休(年末年始をのぞく)10:00-18:00

●夜公演がある日は終演時刻まで上映 
<観覧無料>

 

 

作品説明

漂うビデオ(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯、横浜)画像

《漂うビデオ(ナイト・オブ・ザ・リビングデッド、懐中電灯、横浜)》2023年 ビデオ(96分)

 

これは、ゾンビ映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を、道端や室内で移動しながら投影し、プロジェクターの上に設置したビデオカメラで映画を再撮影している映像である。
カーテン、アスファルト、植木、ごみ袋など、さまざまな物の表面を映画は滑り続ける。いつもの白い平滑なスクリーンとは違って、この一時的なスクリーンには凹凸や色があるが、その存在は案外簡単に意識の外へ押しやられて、映画の世界に没入することができる。
映画を映すと同時にプロジェクターは、懐中電灯のように暗がりを照らす。顕になった看板の文字や玄関先のオブジェによって、映画の外の「現実」へ時折引き戻される。
そうやって目や意識が、ゾンビを巡る物語と街や部屋の細部の間で、浮遊し続ける。そしてまた、この映像が投影されている「現実」のスクリーンとの間でも。 

澤田 華

 

プロフィール

澤田華|Hana Sawada
1990年京都府生まれ。2016年に京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了。現在は京都を拠点に活動。主な個展に「避雷針と顛末」(GalleryPARC/2022年)、グループ展に「吹けば風」(豊田市美術館/2023年)、「見るは触れる日本の新進作家vol.19」(東京都写真美術館/2022年)など。