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KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。
6月16日（金）より、土屋貴哉の作品《Expanded Cloud》を上映します。インターネット上のシステムサイトにキーワードを入力することで、インターネット上に飛び交う映像を検索抽出するインタラクティブな作品です。ぜひ、ご自身でも「Expanded Cloud」にキーワードを入力してお楽しみください。
第2期では、KAAT2023年度メインシーズン「貌（かたち）」に合わせて作品キーワードが入れ替わります。
 

会期

【第1期】2023年6月16日（金）－8月17日（木）
【第2期】2023年8月19日（土）－11月20日（月）12月12日(火)※変更となりました

●会期中無休（年末年始をのぞく）10:00-18:00

●夜公演がある日は終演時刻まで上映 
＜観覧無料＞

作品説明

《Expanded Cloud (ver. 5.0.5)》30分11秒　2023年

本作は、美術家 土屋貴哉が2013年の初公開から改良を続けWEB上で発表しているネット・アート「Expanded Cloud」を短編映像作品化したオムニバス（第1期・第2期 各10篇 計20篇）作品です。
「Expanded Cloud」は、インターネット検索という日常化した現代的行為を起点とする映像/音声創作の自動無限生成システムです。インターネット情報は日々増殖・消滅・改変を繰り返す流動性を持ち、時間や状況といった世界の諸要因を反映する不定物です。本システムはそのような状況への反応であり、キーワード検索行為をトリガーに抽出されたネット上の映像/音声情報を即時的に重層融合させ、キーワードの意味連想に帰結しない偶発的で非具象的な一回性の視聴覚現象を即時生成します。
　今回上映する映像作品は、長塚圭史（劇作家・KAAT神奈川芸術劇場 芸術監督）、中野仁詞（神奈川芸術文化財団キュレーター）の挙げたキーワード群から作家が20語を厳選し、本システムを介して生成された映像のドキュメントです。本来は音声も含みますが、今回はサイレント上映となります。
 

【システムサイト】

「Expanded Cloud」>>https://expandedcloud.net

プロフィール

土屋貴哉　Takayoshi Tsuchiya
1974年東京都生まれ、佐賀県在住。美術家。2001年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。国際メディアート展「FILE SP 2014」（サンパウロ）日本代表作家として文化庁より選出派遣。経産省海外需要開拓支援機構「アート領域を代表する映像作品」選出。近年の主な個展に「固有名詞を持たぬものたち」un petit GARAGE（東京/2022）、「Expanded Cloud」switch point(東京/2019)、「昨日はどこへいった。」イムラアートギャラリー東京（2013,15）他。主なグループ展に「所在-游芸」kenakian（佐賀/2021）、「旅と恋愛」九州芸文館、福岡県立美術館他（2020-21）、「Crossing Views」Hotel Diplomat（ストックホルム/2017-18）、「TRANS ARTS TOKYO 2016」ArtsChiyoda 3331他（東京/2016）、「Regards Croisés」Regent Center Crans-Montana（クランモンタナ/2014）、「1974年に生まれて」群馬県立近代美術館（2014）、「2:46 and Thereafter」Edison Place Gallery（ワシントンDC/2012）、「Off-Side」横浜美術館（2002）他多数。Pigozzi Collection（イタリア）、Cmarts（スイス）財団等に作品収蔵。