ニュース

お知らせ 2022/12/20 KAATアトリウム映像プロジェクト vol.22|山内 祥太

KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。

12月20日(火)より、山内祥太の作品《カオ1_Waterfall》を上映します。 

KAATアトリウム映像プロジェクト |山内祥太 
2022年12月20日(火)―2023年3月13日(月)

●会期中無休(年末年始をのぞく)10:00-18:00

●夜公演がある日は終演時刻まで上映 
観覧無料 
 ※ご入館時、サーモグラフィーによる体温チェックがございます。

 

作品説明

Photo by Koichi Takemura

《カオ1_Waterfall》06:32 2022 
本作は作者本人の顔に他者の顔(広告的なイメージ)が薄い皮膜のようなイメージとなって積み重なってゆく映像作品です。

この作品はコロナ渦の自宅隔離中に構想された作品で、オンラインでのコミュニケーションが一般的に浸透していった際に、身体から顔だけが切り離されてオンライン上を浮遊するような感覚に陥ったと言う、作者の心象風景が発端となっています。他者イメージが顔に被さっていく様子は、私たちの実生活におけるマスクを想起させますが、時間が経過するごとに他者イメージはミルフィーユ状に被さってゆき、顔の原型を奪い去ってしまいます。自分という存在が他者の強い思想や発言によって揺れ動き、まるで自分が大きな風景の中に取り込まれていくような感覚が最後のシーンに表れています。

 

プロフィール

山内 祥太 Shota Yamauchi

1992年岐阜県生まれ、神奈川県在住。2014年金沢美術工芸大学彫刻科卒業、2016年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。主な個展に「第二のテクスチュア(感触)」GalleryTOH(東京、2021年)、「Ballet Mécanique」RICOH ART GALLERY(東京、2022年)、「愛とユーモア」EUKARYOTE(東京、2022年)など。

主なグループ展に「六本木クロッシング2019展:つないでみる」森美術館(東京、2019年)、「鈴木大拙展 Life=Zen=Art」ワタリウム美術館(東京、2022年)、「リボーンアート・フェスティバル2021-22」(宮城県、2022年)、「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2022」(オーストリア、リンツ、2022年)、「MAM プロジェクト030×MAM デジタル 《カオの惑星 》」森美術館(東京、2022年)など。

主な受賞歴に「TERRADA ART AWARD 2021」金島隆弘賞・オーディエンス賞、「第25回文化庁メディア芸術祭」アート部門優秀賞など。

 

■ホームページ 
http://shotayamauchi.com/cv.html