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お知らせ 2022/8/28 KAATアトリウム映像プロジェクト vol.21|藤倉 麻子
KAAT神奈川芸術劇場エントランスに広がるアトリウムに映し出される巨大映像。
8月24日(水)より、藤倉麻子の《ずばぬけた看板の光(解説なし)》《砂地のタイヤ》の2作品を上映します。
KAATアトリウム映像プロジェクト |藤倉 麻子
2022年8月24日 (水)―2022年12月18日(日) ●会期中無休
10:00-18:00 ●夜公演がある日は終演時刻まで上映
観覧無料
※ご入館時、サーモグラフィーによる体温チェックがございます。
作品説明
《ずばぬけた看板の光(解説なし)》08:35 2022制作
極彩色に彩られた石、カラーコーン、様々な形の看板、本来は動かない物体が置いてある場所から切り離されて、不規則に動いています。藤倉は都市空間に存在する様々な工業製品や巨大な人工物を本来の記号から切り離し、対峙させることで、独自の景色を描き続けてきました。2022年に制作された《ずばぬけた看板の光》は、砂漠、高速道路やショッピングモールなど壮大な都市空間が表される一方で、本棚やバスルームといった家の中や暗い部屋の中に置かれ存在感を放つサボテン植木鉢が登場し、コロナ禍で意識と目線が身近な場に向けられています。
《砂地のタイヤ》06:09 2022制作
藤倉は近年東京湾岸についてリサーチを続け、湾岸における物流の動きを取り入れ、3DCGアニメーションによるフィクショナルな想像力を重視したシーンの生成をおこなっています。《砂地のタイヤ》は、揺らぐ水面の中で、湾岸から陸揚げされる積荷やコンテナ、クレーンなどのアイテムが自律して、あたかも意志を持ったように自在に動き回る作品です。時折、ビビットピンクのタイヤが登場し、小刻みに震えています。ピンクのタイヤが何を象徴しているのか、ぜひ想像しながらご覧ください。
プロフィール
藤倉麻子 Asako Fujikura
1992年生、2016年東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ペルシア語専攻卒業。2018 年東京藝術大学大学院メディア映像専攻修了。都市・郊外を横断的に整備するインフラストラクチャーや、それらに付属する風景の奥行きに注目し、主に3DCGアニメーションの手法を用いて作品制作をおこなっている。近年では、埋立地で日々繰り広げられている物流のダイナミズムと都市における庭の出現に注目し、新たな空間表現を展開している。主な展覧会に、手前の崖のバンプール(東京湾、東京、2022)、Paradise for Free(Calm&Punk Gallery、東京、2021)、エマージェンシーズ! 035≪群生地放送≫(NTT コミュニケーションセンター[ICC]、東京、2018)、多層世界の中のもうひとつのミュージアム―ハイパーICC へようこそ(NTT コミュニケーションセンター[ICC]、東京、2021)、Back Tokyo Forth(東京国際クルーズターミナル、東京、2021)などがある。
■Instagram
https://www.instagram.com/asakurage/
■ホームページ
https://linktr.ee/asakofujikura