KAAT EXHIBITION 2021

「志村信裕展|游動」

  • 日時 2021/9/9(木)~2021/10/8(金)
  • 会場 中スタジオ
  • 料金 一般800円、学生・65歳以上500円、高校生以下無料

 

 

 

うつし/思い寄せる。
その瑞々しさと、ゆらめき/語りかける。
それらが交感する世界を志村の新作映像インスタレーションを通じて展覧します。

 

『KAAT EXHIBITION』は、KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開するKAAT独自の現代美術のシリーズ企画です。6回目となる2021年度は、長塚圭史芸術監督第一弾であり、独自の映像世界の評価が高い美術作家の志村信裕による、映像インスタレーションを展開いたします。
特設サイト
https://kaat-seasons.com/exhibition2021/

 

志村信裕は古書、バケツに入った水、家具やリボンなど、日常でわれわれを取り囲む身近なものに映像を投影し、そのシーンから導かれる記憶を呼び覚ます作品を制作しています。親しみのある日用品に宿る、音のない映像は、われわれの身体や記憶の深部に潜んでいる「もの」の共鳴による体感を生み出し、呼び覚まされた記憶が重なり合うことでどこか懐かしい情感がわき出します。「もの」と「もの」、「ひと」と「もの」、「ひと」と「ひと」が互いに触れ合うことによる「運動」が創出され、日常では動くことのない物体に命が宿る志村のインスタレーション。本展は「游動」と題し、水・光・月をモチーフとして取り入れた新作を制作、展示します。自然や事物のあり様を捉え続けている志村の作品は、水の中の浮遊感や風にゆらめく木々の生き生きとした漂いに見ることができる「游/遊」と「動」を生み出し、日々われわれの日常の中で游動している事物とわれわれ自身との交感の様を鮮やかに写し出します。
 

《drawer garden》、2012年
ひきだしに映像投影、サイレント
Photo: Tetsuro Kano
《Dress》、2015年
半透明のリボンに映像投影、サイレント
Photo: Ken Kato
《Goldfish》、2010年
樹木に映像投影、サイレント
Photo: Chang-Chih Chen
《jewel》、2009年
階段に映像投影、サイレント
Photo: Mitsuhisa Miyashita

《プロフィール》

志村信裕|Nobuhiro Shimura (美術作家)

1982年東京都生まれ。​​2007年武蔵野美術大学大学院映像コース修了。

横浜美術館での滞在制作 (アーティスト・イン・ミュージアム横浜2009) をきっかけに2010年から2012年まで横浜・黄金町を拠点にし、秋吉台国際芸術村でのレジデンスをきっかけに2013年から2015年まで山口市を拠点にする。2016年から2018年まで文化庁新進芸術家海外研修制度により、フランス国立東洋言語文化大学 (INALCO) の客員研究員としてパリに滞在。スニーカーやボタンなど、身近な日用品や風景を題材にした映像インスタレーション作品は美術館から屋外まで場所を問わず、自由に展開される。近年では各地でのフィールドワークを元に、ドキュメンタリーの手法を取り入れた映像作品を制作。ローカルな視点から、可視化され難い社会問題や歴史に焦点をあてるプロジェクトを手がけるなど、国内外で精力的に活動する。近年の主な展示に「生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙」(東京都庭園美術館、2020年)、「千葉の新進作家vol.1 志村信裕 残照」(千葉県立美術館、2019年)、「21st DOMANI・明日展」(国立新美術館、2019年)、「六本木クロッシング2016 僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)など他多数。現在、千葉県を拠点に活動。

https://www.nshimu.com/


【掲載情報】

8/13 ART iT おすすめ展覧会

8/21 FIGARO.jp 今月の展覧会4選
9/25 Casa BRUTUS 今週末見るべきアート

9/27 神奈川新聞 志村信裕さんインタビュー
9/28 朝日新聞夕刊 志村信裕さんインタビュー

 

【出演情報】

9/19 日曜美術館 アートシーン 展覧会紹介・志村信裕さんインタビュー


<ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。

 

主催:KAAT神奈川芸術劇場

助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団

協賛:アクセンチュア芸術部

協力:鶴岡市立 加茂水族館、黄金町エリアマネジメントセンター、Yuka Tsuruno Gallery

お問合せ:KAAT神奈川劇術劇場 TEL 045-633-6500(代表)

スケジュール

会期:2021年9月9日(木)~10月8日(金)

開館時間:11時〜18時(入場は閉場の30分前まで)
休場日:月曜日(祝日の場合翌火曜日)[9月13日(月)、21日(火)、27日(月)、10月4日(月)]

 

チケット

チケット料金

一般800円、学生・65歳以上500円、高校生以下無料

※障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料

※「湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。」、近松心中物語」、「エリア50代」の公演のチケット提示にて、本展覧会を無料でご鑑賞いただけます。(ご本人様1回限り)