『In C』

ミニマル・ミュージックの創始者、テリー・ライリーが1964年に発表した代表作「In C」。

世界中のダンスカンパニーが挑み続けているこの名曲を、振付家・演出家 山田うん が2022年に蘇らせる。

音楽制作はヲノサトル。衣装デザインは飯嶋久美子。
不協和音が響きわたる時代に提案する、鮮やかな動きの骨格。
１２人の新進気鋭ダンサーとともに、今、立ち上がる。

【あらすじ】

「In C」はテリー・ライリーが1964年に発表したミニマル・ミュージックの出発点。53の断片を演奏者が任意に演奏し、単純な反復やわずかな音型変化などによって展開していく、ハ長調（コードC）の楽曲。この音楽の誕生は、それまでのクラシック音楽の文脈から離れ、現代音楽の枠組みを広げることに成功し、新しい音楽を作り出していこう、という運動を生み出していった。そして2022年、テリー・ライリーのオリジナルスコアをもとに、ヲノサトルによる演奏の「In C」、そして新製作の「In C」が誕生する。

【プロフィール】

山田うん
器械体操、バレエ、舞踏などを学び1996年から国内外でアーティスト活動を行う。ダンサー、コレオグラファー、演出家としてダンス、演劇、オペラ、音楽劇、MV、近年では東京2020オリンピック閉会式Director of Choreographerとして活躍。平成26年度第65回芸術選奨文部科学大臣新人賞、令和元年第37回江口隆哉賞など受賞。平成28年度文化庁文化交流使として11カ国23都市で活動。

Co.山田うん
山田うん率いるダンスカンパニー。ダンサー、俳優、モデル、振付家、演出家、指導者、教員として活躍するメンバー１８名が在籍。国内外でのダンスパフォーマンスのほか、福祉施設や学校でのワークショップ、レストランとのコラボレーションなど、革新的な活動を行っている。今年で旗揚げ２０周年を迎える。
https://www.unyamada-co.com

【山田うん　コメント】
「モナカ」「いきのね」「NIPPON・CHA! CHA! CHA!」と趣が全く異なる作品に対して、常に新しいアプローチを提案し、ユーモアと緊張を与えてくれる作曲家ヲノサトルとの新しい挑戦。それは、すでにあるスコアで作品製作をするということ。反復とズレ、拮抗と調和、物語の算段。1964年に誕生したこのミニマル・ミュージックはミニマルの種だったのだろうか。現在、日本を拠点に唯一無二の音楽を奏でるテリー氏。彼の過去の、種の種のような、あるいは刻一刻と壊れ補い生成する人間の営みのような「In C」が生まれないだろうか、ダンスと音楽で。

【STAFF】

照明：藤田雅彦（株式会社金沢舞台）
音響：江澤千香子
舞台監督：原口佳子（モリブデン）
美術製作：大津英輔（＋鴉屋）
宣伝美術：川村明子  青木小夜子（Apollo&Char Company Inc.）
制作：内堀愛菜 （Co.山田うん）

主催：一般社団法人 Co.山田うん
提携：KAAT神奈川芸術劇場
協力：公益財団法人セゾン文化財団、KiKi inc.

助成：文化庁文化芸術振興費補助金（舞台芸術創造活動活性化事業）｜独立行政法人日本芸術文化振興会

 <ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。