KAAT×地点 共同制作 第10弾

「君の庭」

2020年10月01日(木)~2020年10月11日(日) 

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作品情報

構想一年、松原俊太郎がコロナ禍に書き上げた「告・発・劇!」
 

劇団・地点と劇作家・松原俊太郎が、満を持して最新作を発表します。第63回岸田國士戯曲賞受賞作『山山』に次いで松原が地点に書き下ろした本作のテーマは、「天皇制」。法の下の平等、健康で文化的な最低限度の生活、国民の総意……といった、暗黙裡に引き継がれた文言の実態を暴き、「娘」はありうべき「外」へと脱走を試みます。「象徴」的なひとりの人間の姿を通じて、改めて問う、言葉・声・自由!

 

<ご鑑賞にあたって>

本作は「オンライン」と「劇場」の二つの空間で発表します。「オンライン版」と「劇場版」は相互補完的なものとして存在し、「オンライン版」はいわゆる劇場中継ではない、舞台上の出来事に映像演出を加えた内容になる予定です。本作は京都を皮切りに、豊橋、神奈川にて上演、各地のオンライン版ではそれぞれオリジナルのシーンもあります。なお、3地域のオンライン版は見比べてご覧いただけるように配信期間を調整しています。どうぞご期待ください。

◆オンライン版
・配信日程:10月01日(木)19:30~10月18日(日)23:59
・配信サービス:PIA LIVE STREAM
・チケット販売期間:9月1日(火)10:00〜10月18日(日)21:59
※オンライン版視聴券はチケットぴあのみの取り扱いとなります。

◆劇場版
・日程:10月01日(木)~10月11日(日) 
・チケット発売日:
 KAmeかながわメンバーズ 8月30日(日)
 一般 9月1日(火)
※チケットかながわ、ぴあ、イープラス、ローソンチケットにて取り扱い

 

<オンライン版コメント到着!>10/03更新!

神奈川公演が幕開けし、京都版・豊橋版・神奈川版と三つのバージョンが視聴可能になった地点『君の庭』。映像作品を舞台作品と同時につくるという、初の試みとなりました。ここにオンライン版を視聴した方からのコメントをご紹介します(順不同)。地点の一味違った楽しみ方をこの機に発見いただければ幸いです!

http://chiten.org/news/archives/91

 

 

作:松原俊太郎
演出: 三浦基
出演:安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、小林洋平、田中祐気


舞台美術:杉山至
衣裳:コレット・ウシャール
衣裳製作:清川敦子
照明:藤原康弘
音響:稲住祐平(KAAT神奈川芸術劇場)
映像:松見拓也
舞台監督:大鹿展明、山口英峰
ビジュアルイメージ:松本久木
宣伝美術:南琢也
制作:田嶋結菜(地点)

企画制作:KAAT神奈川芸術劇場

<あらすじ>
沈黙と禁忌を破った娘は、ついに王を訴える。恋人が加勢し、侍従が引き止め、一般人が乱入し、王は思い悩む……これは混線するリアリティショー? それとも繰り返し再生されるテープレコーダー? 嘘のような現実を見ているのはいったいどこの誰なのか、法から逃れんとする「ファミリー」は果たしてどこへ向かうのか。

<「君の庭」official note>
俳優による稽古場日記など、随時更新中!
https://note.com/kiminoniwa

 

<京都公演の舞台写真が到着!> 9/16更新


撮影:山口紘司

 

<稽古場写真到着!> 9/1更新


撮影:塚本弦汰

 

<ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。また、客席は前後左右間隔を空けた状態で上演いたします。

体調不良・感染予防のためにご来場いただけないお客様へのご案内 こちらから


 

演劇と天皇制 『君の庭』演出にあたって
三浦基

私はこれまで古今東西の作家によるテキストを舞台作品にしてきました。ヨーロッパやロシアの作家のテキストを扱うとき、そこにはキリスト教が横たわり、必然的に神との格闘の歴史を目の当たりにしてきました。文学や演劇を覗くということは、神との闘いに付き合うと言ってもよいと思います。日本人がそういった向こうの文学や演劇にどうしても距離を感じてしまうのは、つまりキリスト教にいささか不慣れだからと言えます。これは、仕方のないことだと思いますし、だからこそ、私は演出でその距離を縮めることを試みたり、あえて遠くに突き放してみたりと自由にやってきたつもりです。

と同時に、私は日本に横たわっている天皇制というものもそれなりに自由に扱ってきました。太宰治は玉音放送を聞いた時のことを『トカトントン』という短編小説でユーモラスに表現しました。私の演出作品には玉音放送を扱った作品がいくつかありますし、最近では、現上皇の「お気持ち会見」なども題材にしました。

日本の作家で天皇制と真っ向から格闘した人は、そう多くありません。先日、三島由紀夫のドキュメンタリー映画を見て、なるほど、これは天皇制との闘いだと納得しましたが、しかし三島文学においてどれほどその成果があったかというと心もとないです。それは彼が天皇制擁護者だったからという意味ではありません。結局、行動の方が言葉よりも勝ってしまった哀しさがある。おそらく、日本人が天皇制について触れる時、キリスト教を相手にする向こうの作家よりもどこか腰が引けてしまうからではないかと思うのです。未だに強烈なタブー。日本という小さな国だからこそ、人々の沈黙は広がりを増す。天皇制について外国の人々にどのように説明したらよいのか、私も大変に苦労しますし、そもそもそのような機会をあまり持たないで済んできたことは、この国が安全で平和だからという強固なイメージに支えられているからでしょう。

今回、『君の庭』のテーマは、天皇制となりました。もちろんそれに反対か賛成かを巡るお話にはならないでしょう。天皇制によって苦しんでいる人々も登場しないでしょう。ただひとつ言えることは、この国で一番リアリティのあるドラマは本当のところ天皇制にあるのではないか、というのが私の直観です。このテーマを引き受けた松原俊太郎という作家は、だから凄いのです。彼はキリスト教を引き受けることもできないし、それを知っているふりもしたくない、このテーマに付き合うしかないことを嗅ぎつけている。『君の庭』で彼はいつものとめどなくしゃべり続ける饒舌さではなく、簡潔な台詞を提出してきました。登場人物は皇族です。皇族の不満に耳を傾けるとは。野心的な作品です。

 

<プロフィール>

地点 Chiten
演出家・三浦基が代表をつとめる。既存のテキストを独特の手法によって再構成・コラージュして上演する。言葉の抑揚やリズムをずらし、意味から自由になることでかえって言葉そのものを剥き出しにする手法はしばしば音楽的と評される。これまでの主な作品に、チェーホフ『かもめ』『三人姉妹』、ブレヒト『ファッツァー』、イェリネク『光のない。』『スポーツ劇』など。2005年、東京から京都へ移転。2013年には本拠地・京都に廃墟状態の元ライブハウスをリノベーションしたアトリエ「アンダースロー」を開場。レパートリーの上演と新作の制作をコンスタントに行なっている。2012年にロンドン・グローブ座からの依頼でシェイクスピア作『コリオレイナス』を上演するなど、海外での評価も高い。

 

撮影:松本久木

演出 三浦基 Motoi Miura
地点代表、演出家。
1973年生まれ。99年より文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。2001年帰国、地点の活動を本格化。05年東京から京都へ拠点を移す。これまでの代表作にチェーホフ作『三人姉妹』、イェリネク作『光のない。』など。11年度京都市芸術新人賞、17年読売演劇大賞選考委員特別賞、ほか受賞多数。著書に『おもしろければOKか? 現代演劇考』(五柳書院)、『やっぱり悲劇だった「わからない」演劇へのオマージュ』(岩波書店)。ロシア・サンクトペテルブルクの国立劇場、ボリショイ・ドラマ劇場(BDT)からのオファーで同劇場のレパートリー作品としてドストエフスキー作『罪と罰』を演出することが決まっている。

 

撮影:松本久木
作 松原俊太郎  Shuntaro Matsubara
劇作家。1988年、熊本県生まれ。神戸大学経済学部卒。2015年、処女戯曲『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞受賞。2019年『山山』で第63回岸田國士戯曲賞を受賞。小説『ほんとうのこといって』を「群像」(講談社)2020年4月号に寄稿。主な作品に『忘れる日本人』『正面に気をつけろ』『ささやかなさ』等。2020年度セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。

★アフタートーク登壇者決定! (9/17更新) ※終了しました
10月2日(金)と3日(土)のアフタートークの詳細が決定いたしました。

登壇者:
・10月2日(金)
 白井晃(演出家・俳優・KAAT神奈川芸術劇場芸術監督)、松原俊太郎(作)、三浦基(演出)

・10月3日(土)
 長塚圭史(劇作家・演出家・KAAT神奈川芸術劇場芸術参与)、三浦基(演出)

トーク時間:
公演終了後10分間の休憩を挟み、約20分~25分予定。
※アフタートークのオンライン配信はございません。

 

主催:KAAT神奈川芸術劇場
制作:地点
共同製作:ロームシアター京都、穂の国とよはし芸術劇場PLAT、
     KAAT神奈川芸術劇場
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

お問合せ:チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)

  

 

<京都・豊橋公演> 

2020年9月14日(月)~22日(火)
ロームシアター京都 ノースホール
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/57815/

   
2020年9月26日(土)~27日(日)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=866

※各地、初日~10月18日(日)23:59までオンライン配信あり。詳細は、各劇場のWEBサイトをご覧ください。

当日券情報

開演の30分前より、5階大スタジオ入口の当日券売場にて販売いたします。
※ご購入者名及び連絡先をお伺いいたします。予めご了承ください。


※未就学児の入場はご遠慮ください。
※各種割引チケットは前売りのみの取扱い

※劇場版前売りチケットは、各公演日前日まで好評発売中!
 オンライン版チケットは10月18日(日)21:59までチケットぴあにて好評発売中!


公演情報

公演期間

2020年10月01日(木)~2020年10月11日(日)

会場

大スタジオ

公演スケジュール

10.1(木) 19:30
10.2(金) 19:30★
10.3(土) 19:30★
10.4(日) 15:00◎
10.5(月)休演
10.6(火) 19:30
10.7(水) 19:30
10.8(木) 19:30
10.9(金) 19:30
10.10(土) 19:30
10.11(日) 15:00

開場は開演の30分前

★₌アフタートークあり
10.2(金)白井晃(演出家・俳優・KAAT神奈川芸術劇場芸術監督)、松原俊太郎(作)、三浦基(演出)
10.3(土)長塚圭史(劇作家・演出家・KAAT神奈川芸術劇場芸術参与)、三浦基(演出)

◎=託児サービスのある回 要事前予約・有料(マザーズ 0120-788-222)

上演時間:約80分(休憩なし)

休演日

10.5(月)

チケット購入

チケット発売日

・KAmeかながわメンバーズ:
 2020年08月30日(日)
  かながわメンバーズ(KAme)

・一般:2020年09月01日(火)

チケット料金

◆オンライン版視聴券
・配信日程
 2020年10月1日(木)19:30~10月18日(日)23:59
・配信サービス
 PIA LIVE STREAM
・料金
 1,000円
・チケット取り扱い
 チケットぴあ https://w.pia.jp/t/chiten-pls/
・チケット販売期間
 9月1日(火)10:00〜10月18日(日)21:59


◆劇場版鑑賞券(全席指定・税込)
一般:4,000円 
U24チケット(24歳以下):2,000円 
高校生以下割引:1,000円
シルバー割引(満65歳以上):3,500円

※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわにて9月1日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)
※車椅子でご来場の方は事前にチケットかながわにお問い合わせください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※営利目的の転売禁止。

※感染症の状況により、発売日直前に販売を中止する場合があります。

チケット取り扱い

※オンライン版視聴券は
チケットぴあ(https://w.pia.jp/t/chiten-pls/ )のみの取扱いとなります。

・チケットぴあ
 https://pia.jp/t/kaat/
 0570-02-9999(Pコード:502-673)
・イープラス 
 https://eplus.jp/kaat/
・ローソンチケット
 https://l-tike.com/play/kaat/
 (Lコード:33055)