KAAT EXHIBITION 2024
南条嘉毅展|地中の渦
太古から現代にいたる横浜の自然と人間の記憶と記録
時間と空間の積層に宿る膨大な世界の軌跡を現代に呼び覚ます
美術作家 南条嘉毅によるインスタレーション
【作家】南条嘉毅(なんじょう・よしたか)
【音楽】阿部海太郎
【テキスト】大崎清夏
- 日時 2024/9/23(月・休)~2024/10/20(日)
- 会場 中スタジオ
- 料金 一般:1,000円 / 神奈川県民割引(在住・在勤):900円 / 学生・65歳以上:500円 / 高校生以下:無料 ※コンセプトブック付
-
お問い
合わせ KAAT神奈川芸術劇場 045-633-6500(10:00~18:00)
ニュース
展覧会情報
太古から現代にいたる横浜の自然と人間の記憶と記録
時間と空間の積層に宿る膨大な世界の軌跡を現代に呼び覚ます
美術作家 南条嘉毅によるインスタレーション
KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を展開するKAAT独自の企画シリーズ「KAAT EXHIBITION」。9回目となる本展は、能登半島の先端にある珠洲市の劇場型民俗博物館「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」を始め、土地の歴史と場所性をテーマとした作品を展開、高い評価を得ている美術作家の南条嘉毅によるここでしか見られない新作インスタレーションを展示します。
KAAT神奈川芸術劇場が建っている地域は、古くは先史時代から人々が住み始め、文明開化の明治時代には開港地として外国人居留地が設置され、現代の横浜の発展へとつながる重要な場所でした。現在でも、地層の中からその痕跡が発掘されています。
本展では、横浜の地中へと潜り、地層の中に埋もれた現代に至る歴史や人々の暮らしの痕跡から、そこに生きた「某(なにがし)」を感じることで、現在私たちが見ている景色や暮らしを再認識します。
プロフィール・スタッフ
プロフィール
作家:南条嘉毅(なんじょう・よしたか)
1977年香川県生まれ。2001年東京造形大学造形学部美術Ⅰ類卒業2002年に同大学研究科(絵画)を修了。
東京、和歌山を拠点に、風景とその場所性をテーマとしたインスタレーションや絵画作品の制作活動を各地で展開する。制作対象の場所に赴き、取材や調査を繰り返し、現在だけではなく歴史的・地理的側面からもその土地を考察し、複層的な表現方法をとる。また制作場所の土壌などをもちいることで、場所が持つイメージや時間を付与する試みも行っており、その根底には絵画の場所性に対する作家なりの試行が垣間見える。2017年の奥能登国際芸術祭以降は、土、砂を主要な材料としながらも、音と光を加えノスタルジックな空間を通した劇場型のインスタレーション作品として新たな表現方法を確立。いちはらアート×ミックス (2017年)、瀬戸内国際芸術祭での制作機会も重ね、奥能登国際芸術祭2020+ではアーティストとしてだけでなく「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」のキュレーションと演出も担った。
音楽:阿部海太郎(あべうみたろう)
作曲家。クラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら楽器の今日的な表現を追求する。音楽を手掛けた主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、KAAT DANCE SERIES『星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙』、連続テレビ小説『らんまん』、映画『碁盤斬り』など。奥能登国際芸術祭2020+、瀬戸内国際芸術祭2022で発表された
南条嘉毅作品の音楽を手掛けた。
テキスト:大崎清夏(おおさきさやか)
詩人。詩集『指差すことができない』で中原中也賞受賞、『踊る自由』で萩原朔太郎賞最終候補。著書に『私運転日記』、『目をあけてごらん、離陸するから』、第1詩集『地面』ほか初期詩集3作をまとめた『大崎清夏詩集』(青土社)などがある。美術作品や舞台芸術における協働制作も活動の主軸に据え、奥能登国際芸術祭「さいはての朗読劇」では脚本と作詞を手がけた。
スタッフ
音楽:阿部海太郎
テキスト:大崎清夏
キュレーション:中野仁詞(公益財団法人神奈川芸術文化財団学芸員)
特殊照明:鈴木泰人
造形・演出サポート:カミイケタクヤ
展示設営:山口達彦(TRNK)
本展アートディレクション&デザイン:藤井良平(goodflat)
スケジュール
【会期】2024年9月23日(月・休)~10月20日(日)11:00~18:00(入場は閉場の30分前まで)
【休場】火曜日[10月1日、8日、15日]※9月24日は開場
【関連事業】
2024年9月19日(木)~10月20日(日)
●会期中無休 10:00-18:00
●夜公演がある日は終演時刻まで上映
<観覧無料>
託児サービス
日時限定で託児サービスを実施いたします。
1週間前までにお申し込みください。
日付:9月28日(土)、10月4日(金)、10月17日(木)
時間:各日11:00-15:00の間、2時間まで
料金:2,000円
お申込み:マザーズ0120-788-222(土日祝日を除く10:00~12:00/13:00~17:00)
チケット
チケット料金 |
コンセプトブック付きチケット 【チケット取扱い】3階中スタジオ受付(会期中のみ)
※同時開催のKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『リア王の悲劇』、KAAT×山田うん×池上高志『まだここ通ってない』公演チケット提示にて、本展覧会を無料でご鑑賞いただけます。(ご本人様1回限り、会期中いつでも入場可能) ※チケットは当日3階受付窓口にてご購入ください。 ※神奈川県民割引、学生、65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は証明書をご提示ください。 |
---|
関連イベント
リーディング 「地中の渦|ある案内係についての覚え書き」
南条嘉毅が展覧会のために創作した横浜に生きた「某(なにがし)」の物語。
詩人の大崎清夏が文章に綴り、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督で劇作家・演出家・俳優の長塚圭史が朗読します。
南条のインスタレーション展示に、言語表現を邂逅させる実験的な取り組みです。
日時:9月28日(土)13:30頃より開始
会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
出演:長塚圭史
脚本:<物語>南条嘉毅、<テキスト作成>大崎清夏
参加:展覧会チケットで観覧無料・予約不要
長塚圭史|Keishi Nagatsuka 1996年、演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を旗揚げ、作・演出・出演の三役を担う。2011年に「葛河思潮社」、2017年に「新ロイヤル大衆舎」を結成。2021年4月、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督に就任。近年の主な作品に、『蜘蛛巣城』(出演)、『モグラが三千あつまって』(上演台本・演出)、『アメリカの時計』(演出)、『さいはての朗読劇 うつつ・ふる・すず』(演出)、阿佐ヶ谷スパイダース『ジャイアンツ』(作・演出・出演)、KAATカナガワツアー・プロジェクト 第二弾『箱根山の美女と野獣』『三浦半島の人魚姫』(作・演出・出演)、『GOOD』(演出)など。 大崎清夏| Sayaka Osaki 詩人。詩集『指差すことができない』で中原中也賞受賞、『踊る自由』で萩原朔太郎賞最終候補。著書に『私運転日記』、『目をあけてごらん、離陸するから』、第1詩集『地面』ほか初期詩集3作をまとめた『大崎清夏詩集』(青土社)などがある。美術作品や舞台芸術における協働制作も活動の主軸に据え、奥能登国際芸術祭「さいはての朗読劇」では脚本と作詞を手がけた。 |
アーティストトーク 「地中の渦|山下居留地遺跡にもぐる」
展覧会の重要なテーマとなっている山下居留地遺跡について、南条嘉毅と発掘調査を担当したかながわ考古学財団特別研究員の天野賢一さんによるトークを行います。実際に建物の周りにある遺構を巡りながら解説を聞いた後、神奈川芸術劇場が建つこの場所の歴史や地中に残る痕跡、これらを展示に取り入れた経緯などをお話いただきます。
日時:9月29日(日)14:00-16:00
会場:KAAT神奈川芸術劇場<アトリウム>
トーク:南条嘉毅
ゲスト:天野賢一(かながわ考古学財団特別研究員)
参加:参加無料・申込先着順30名(当日空きがあれば参加可)
申込方法:9月1日(日)より下記の申込フォームよりお申し込みください。
https://krs.bz/kanagawaaf/m?f=1935
「タイムトラベルツアー マイナスY163」2022年
キュレータートーク
日時:10月5日(土)・19日(土)14:00-14:30
会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
トーク:中野仁詞(本展企画構成/キュレーター)
参加:展覧会チケットで観覧無料・予約不要
ご来場の皆さまへのお願い>
ご来場前に必ず「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。
主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
協賛:アクセンチュア芸術部 株式会社アートフロントギャラリー
協力:株式会社サンエムカラー 神奈川県教育委員会(埋蔵文化財センター) 横浜市歴史博物館
お問い合わせ:KAAT神奈川劇術劇場 TEL 045-633-6500(代表)