KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

『アーリントン』〔ラブ・ストーリー〕

2021年01月16日(土)~2021年01月31日(日) 

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作品情報

管理社会の恐怖と、そこに生まれた小さなラブ・ストーリー
『バリーターク』(2018
)の作者エンダ・ウォルシュが放つ衝撃作を白井晃演出により日本初演

同時代の“鬼才”海外作家の作品を数多く演出してきたKAAT神奈川芸術劇場芸術監督・白井晃。2020年度は、2018年春に草彅剛主演で上演し、大きな話題を呼んだ『バリーターク』の作家エンダ・ウォルシュが、2016年7月に発表した『アーリントン』を日本初演します。

本作は当初2020年4月に上演を予定しておりましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響による政府の「緊急事態宣言」の発令に基づき公演を中止し、その後改めて2021年の1月に公演を延期し、上演を行う運びとなりました。

アイルランド生まれの劇作家・脚本家エンダ・ウォルシュ。『Disco Pigs』をきっかけに注目され、現在は作品が20を越える言語に翻訳されるなど世界的に上演されています。近年では、映画「ONCE ダブリンの街角で」舞台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞や、デヴィッド・ボウイの遺作のミュージカル『LAZARUS』の脚本執筆などでもさらにその名を広めました。2018年3月には、イギリスの作家マックス・ポーターのデビュー作『Grief is the Thing with Feathers』の脚本と演出をてがけた同名の舞台を、コンプリシテの制作により、アイルランドのダブリンで初演。翌2019年3月にはイギリスのバービカン・センター、同年4~5月にはニューヨークのセント・アンズ・ウェアハウスで再演。また、オペラの脚本・演出家としても活躍しています。

『アーリントン』の舞台は、時も所もわからない、ある待合室のなか。そこで自分の名前が呼ばれるのを待つ若い女アイーラと、隣の部屋でモニター越しにアイーラを見ている“若い男”。
主人公アイーラを演じるのは、KAATプロデュース『恐るべき子供たち』(2019年)に続き、白井作品2度目の出演となる南沢奈央。若い男には、長塚圭史演出・KAATプロデュース『常陸坊海尊』(2019年)での鮮烈な演技が記憶に新しい平埜生成。白井作品には初参加となります。また、ダンサー・振付家の入手杏奈が劇中の重要な役どころで出演します。

世界が大きく揺らぐなかで、エンダ・ウォルシュがあえて描いた、不思議でいとおしいラブ・ストーリー。
「人間の魂と、耐える力への頌歌(しょうか)」とウォルシュが語るこの衝撃作を、彼の作品の虜となったという白井晃がどう描くのか。コロナ禍で管理社会や抑圧のストレスに晒される今、本作の描く理不尽な社会と、それでも生まれる人間的な感情や忘れられない記憶の物語、人間の力を改めて知ることができる作品です。

 

作:エンダ・ウォルシュ
翻訳:小宮山智津子
演出:白井晃

出演:南沢奈央 平埜生成 入手杏奈

 


チラシのダウンロードはこちら

 

【ストーリー】
高いビルのなかにある、待合室。
若い女“アイーラ”はそこでずっと、自分の番号が呼ばれるのを待っている。
隣の部屋では“若い男”がモニター越しにアイーラを見ている。
彼はきょうはじめてそこへ仕事にやって来た。
壁をへだてて、ふたりの心が静かにゆれる。
やがてアイーラは自分の運命を知る。
そして彼女の番号がきたとき、男はとほうもない決断をする。
それは…。
 

白井 晃 コメント
20年4月に新型コロナウィルス感染拡大を受けて中止になった本作が、改めて上演の機会を作れたことに心から喜びを感じています。
 私にとってエンダ・ウォルシュほど刺激的な作家はいません。『バリーターク』を上演したのが三年前。その不条理かつ摩訶不思議な世界に魅せられ、彼の作品の虜になりました。人間存在の不確かさに対する不安と、その恐れに対する優しいまなざし。『アーリントン』の舞台となる密室の中には今という世界があります。孤立主義、全体主義の風潮が蔓延する中、人々は異質なものを排除しようとする。監視者と被監視者のいる部屋の存在は、あたかもこの間大きく変化してしまった世界を予見したかのようです。
 そして、そんな世界に生まれた小さなラブストーリーにこの上ない愛おしさを覚えるのです。 

 

 


【掲載情報】

11/19 リンネル 公演情報

 


 

〔プロフィール〕
作:エンダ・ウォルシュ
劇作家、脚本家。1967年、アイルランド、ダブリン生まれ。ロンドン在住。『Disco Pigs』をきっかけに注目され、現在は作品が20を越える言語に翻訳されるなど世界的に上演されている。近年ではニューヨークでも活躍し、映画「ONCE ダブリンの街角で」のミュージカル版の脚本でトニー賞最優秀脚本賞を受賞。またデヴィッド・ボウイの音楽によるミュージカル『LAZARUS』の脚本も執筆している。ほか「HUNGER/ハンガー」「Disco Pigs」などの映画脚本、ラジオドラマ、インスタレーション型演劇、オペラの脚本・演出も手掛けている。


演出:白井 晃(しらい・あきら)
早稲田大学卒業後、1983-2002年、遊⦿機械/全自動シアター主宰。劇団活動中よりその演出力が認められ、演出家として独立後は、ストレートプレイから音楽劇、ミュージカル、オペラまで幅広く手掛けている。中でもポール・オースター作『ムーン・パレス』『幽霊たち』他やフィリップ・リドリー作『ピッチフォーク・ディズニー』『宇宙でいちばん速い時計』『ガラスの葉』『マーキュリー・ファー』『レディエント・バーミン』など海外の小説や戯曲を独自の美学で演出し、好評を博す。近年の演出作品に、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『恐るべき子供たち』『春のめざめ』 『Memory of Zero』『出口なし』『華氏 451度』『オーランドー』『マハゴニー市の興亡』、『ビッグ・フィッシュ』『No.9-不滅の旋律-』『アダムス・ ファミリー』、オペラでは『愛の白夜』『オテロ』など。 2016年4月より KAAT 神奈川芸術劇場、芸術監督に就任。第9回、第10回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。05年演出『偶然の音楽』にて平成17年度 湯浅芳子賞(脚本部門)受賞。また12年演出のまつもと市民オペラ『魔笛』にて第10回佐川吉男 音楽賞受賞。18年、草彅剛主演『バリーターク』(世田谷パブリックシアターとの共同企画制作では、第11回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞している。昨年、新作ミュージカル『怪人と探偵』(9月)、20年1月は『アルトゥロ・ウイの興隆』を演出、話題となった。
 

南沢奈央(みなみさわ・なお) アイーラ役
埼玉県出身。高校在学中の2006年にドラマデビューし、09年には『赤い城 黒い砂』(栗山民也演出)で初舞台を踏む。近年の主な出演作に、舞台『罪と罰』(フィリップ・ブリーン演出)、『恐るべき子供たち』(白井晃演出)、『ハムレット』(森新太郎演出)、『阿呆浪士』(ラサール石井演出)、『ハルシオン・デイズ2020』(鴻上尚史演出)、映画「赤い糸」(村上正典監督)、「HANA~ひとつ。」(市川徹監督)、TVドラマ「大河ドラマ 軍師官兵衛」(NHK)、「螢草 菜々の剣」(NHK)、「警視庁・捜査一課長」(EX)など。現在は女優業の傍ら、NHK「上方落語の会」案内役、新潮社「波」連載、Book Bang「南沢奈央の読書日記」連載、読売新聞読書委員を務めるなど、活躍は多岐に亘る。
 

平埜生成(ひらの・きなり) 若い男役
1993年、東京生まれ。俳優。舞台『私はだれでしょう』で読売演劇大賞2017年上半期5部門ベスト5男優賞にノミネートされる。近年の出演作に大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17/NHK)、ドラマ「正義のセ」(18/NTV)、「今日から俺は!!」18/NTV)、「親バカ青春白書」(20 /NTV)、映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(18)、「空母いぶき」(19)、舞台『誰もいない国』(18)、『日の浦姫物語』(19)などがある。KAAT神奈川芸術劇場プロデュース作品には、長塚圭史演出『常陸坊海尊』(19)に続き2作目、白井演出作品には初めての参加となる。
 

 入手杏奈(いりて・あんな) 若い女役
ダンサー・振付家。幼少よりクラシックバレエを学ぶ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。在学中よりコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。ソロ活動を主軸にダンサーとして様々な振付家の作品に出演。多数の音楽PV(9mm Parabellum Bullet、YUKI、ポルノグラフィティ、スキマスイッチ等)への振付・出演、音楽家とのコラボレーション等を行う。2014年「第1回ソロダンサフェスティバル 2014」最優秀賞受賞。2018年「SICF19PLAY」住吉智恵賞受賞。桜美林大学非常勤講師。

 

<ご来場の皆さまへのお願い>

KAAT神奈川芸術劇場では新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演を実施します。ご来場前に必ず、劇場HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。

 

〔STAFF〕
美術:松井るみ
照明:齋藤茂男
音響:徳久礼子
映像:栗山聡之
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:谷口ユリエ
演出助手:豊田めぐみ
舞台監督:小笠原幹夫

 

企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場

お問合せ:チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00) 

 

公演情報

公演期間

2021年01月16日(土)~2021年01月31日(日)

会場

大スタジオ

公演スケジュール

1.16(土) 14:00
1.17(日) 14:00
1.18(月) 休演
1.19(火) 休演
1.20(水) 14:00
1.21(木) 14:00◎
1.22(金) 14:00
1.23(土) 14:00
1.24(日) 14:00◎
1.25(月) 休演
1.26(火) 休演
1.27(水) 19:00
1.28(木) 14:00
1.29(金) 14:00
1.30(土) 14:00◎
1.31(日) 14:00

◎=託児サービスのある回 要事前予約・有料(マザーズ 0120-788-222)

※誠に恐れ入りますが感染症拡大防止の観点より、お祝い花(ロビー花・楽屋花)、プレゼント、お手紙など差し入れは辞退申し上げます。

休演日

1.18(月)
1.19(火)
1.25(月)
1.26(火)

チケット購入

チケット発売日

・KAmeかながわメンバーズ:
 2020年12月05日(土)
  かながわメンバーズ(KAme)

・一般:2020年12月12日(土)

チケット料金

全席指定
一般:6,000円
U24チケット(24歳以下):3,000円
高校生以下割引:1,000円
シルバー割引(満65歳以上):5,500円
 
※U24、高校生以下、シルバー割引はチケットかながわの電話・窓口・WEBにて12月12日より取扱い(前売のみ、枚数限定、要証明書)。

※車椅子でご来場の方は事前にチケットかながわにお問い合わせください。
※未就学児童はご入場いただけません。
※営利目的の転売禁止。


チケット取り扱い

チケットぴあ
https://pia.jp/t/kaat/
0570-02-9999
(Pコード:503-302)

イープラス 
https://eplus.jp/kaat/

ローソンチケット
https://l-tike.com/play/kaat/
(Lコード:34344)