KAAT Dance Series 2017 / Nibroll結成20周年

KAAT×Nibroll
『イマジネーション・レコード』

  • 日時 2017/8/29(火)~2017/9/3(日)
  • 会場 大スタジオ
  • KAme
    先行
    2017/6/10(土) 予定枚数終了
  • 一般発売 2017/6/17(土) 予定枚数終了

KAAT Dance Series 2017は、KAATに初登場、横浜で旗揚げし結成20周年となるNibrollで開幕します。ダンス作品にこだわりつづけてきたニブロールが、結成20年を機に、あらためて身体について考察し、言葉、映像、音楽、スペース、そして10年ぶりのオーディションで選ばれたパフォーマーとともに、身体というフィルターをとおして、世界を見つめなおします。

振付・演出:矢内原美邦
映像:高橋啓祐
音楽:SKANK/スカンク
衣装デザイン:田中洋介

【出演】
浅沼 圭
石垣文子
大熊聡美
中西良介
藤村 昇太郎
皆戸麻衣
村岡哲至


『イマジネーション・レコード』
私たちはなにもかも留めておきたくて簡単にシャッターを切っては、どうでもいいことを記録する。
でもそこに私たちが探している本当の風景はあるのだろうか?
記録した風景は何十億にも重なり、やがては曖昧なただの残像になっていくだろう。
失われた時間をつなぎとめてくれるのは私たちのイマジネーションだけかもしれない。
そこには、楽しいことも悲しいことも理性も暴力も現実も、またその逆もある。理想では描ききれない明確な線がある。
私たちは、いま目のまえにある風景をレコードしなければと思う。このなんでもない日々を。いまそこを流れていく時間を。
そして、記録しても記録しても消えてしまうものについて考えなければと思う。
手を伸ばしても届かない時間について。距離について。風景について。

 



『リアルリアリティ』東京公演より ©Hideto Maezawa


【ニブロール プロフィール】
振付家・矢内原美邦を中心に、映像作家・高橋啓祐、音楽家・SKANK/スカンクなど様々な分野で活動するアーティストが集まり舞台作品を創作・発表するダンスカンパニー。舞台のみならず、美術館・野外でのパフォーマンスのほか、off-Nibrollとして映像作品を発表するなど身体表現の可能性を追求している。1997年結成以降、国内に留まらずアメリカ・欧米・アジアに進出。ラオコン・サマー・フェスティバルをはじめ数多くの国際的なフェスティバルへ参加、ニューヨークのThe Kitchenに招聘され単独公演を行ない、2009年『Romeo OR Juliet』が日本ダンスフォーラム賞大賞を受賞するなど、国内外にて活躍し注目を集める。2011年東日本大震災を経て2012年に制作した『see/saw』では、YCC ヨコハマ創造都市センターでの約1ヶ月間におよぶロングラン公演を経て、国内外計5都市でツアーを開催。なかでも、継続的に参加している越後妻有アートトリエンナーレで実施した野外公演は、作品コンセプトと地域の歴史や文化を融合するサイトスペシフィックな上演となった。2015年『リアルリアリティ』では東京、和歌山、愛知、新潟、シンガポール、香川、インドネシア、ベトナムの計8都市でツアーを開催。2016年には瀬戸内国際芸術祭2016「犬島パフォーミングアーツプログラム」に参加し、島の歴史や文化のリサーチを経て島のシンボルである犬島精錬所美術館を背景に_新作野外公演『世界は縮んでしまってある事実だけが残る』を制作・発表。http://www.nibroll.com/




照明:梶谷剛樹  音響:徳久礼子  舞台監督:藤田有紀彦
技術監督:堀内真人  宣伝美術:岡本健+、高橋啓祐


主催:KAAT神奈川芸術劇場
企画制作:株式会社precog
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業       
 

【スタッフプロフィール】

矢内原美邦 –Mikuni Yanaihara
振付家、演出家、劇作家、ダンサー。大学で舞踊学を専攻、在学中にNHK賞、特別賞など数々の賞を受賞。ブラジル留学の後、97年にニブロールを結成し、主宰を務める。日常の身ぶりをモチーフに現代の空虚さや危うさをドライに提示するその独特の振付けは国内外での評価も高く、身体と真正面から向き合っている数少ない振付家のひとりと言える。国内外のダンスフェスティバルに招聘され、05年にはソロ活動ミクニヤナイハラプロジェクトを始動し、劇作・演出を手がけ、ジャンルを問わないその活動はニブロールのみならず、多数のアーティストとコラボレーションするなど世界中を舞台に活躍中。07年「日本ダンスフォーラム賞優秀賞」受賞。12年「第56回岸田國士戯曲賞」受賞。12年「横浜市文化芸術奨励賞」受賞など。平成27年度文化庁文化交流使

高橋 啓祐 - Keisuke Takahashi
映像作家。美術館、ギャラリー、劇場、パブリックスペースなど多様な空間で作品を発表。映像インスタレーション作品とともにパフォーマンスも展開し、身体と映像の関係性を追求している。イタリアや台湾のギャラリーや、せんだいメディアテーク、BankArt1929等にて個展を開催。瀬戸内国際芸術祭など国際展への参加をはじめ国内外での制作、発表をおこなっている。また「ニブロール」では設立時より映像ディレクターを務める一方、振付家・矢内原美邦とのユニット「off-Nibroll」として東京、横浜を拠点に国内外で活動している。05年「第9回文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦優秀作品受賞。05年オーストリア「BIXメディアコンペティション」優秀賞受賞など。

SKANK/スカンク
音楽家。05年よりニブロールに参加。個人的な活動も精力的に行っており自身のバンドでは演奏形態を定めず都内を中心に活動し多くのミュージシャンや他ジャンルのアーティストと積極的にセッションしている。またコンテンポラリーダンスや演劇といった舞台作品への楽曲の提供、演奏、コラボレーションを国内外で数多く行っており、近年では映画音楽の担当や劇団”指輪ホテル”の音楽を担当し"羊屋白玉×スカンク 3部作(「洪水~massive water」「断食芸人~A HUNGER ARTIST」「ルーシーの包丁~The knife in her hand」)では音楽だけではなく出演もしている。また2015年秋に谷中の古民家で行われた初の個展「skin, sensor, filter」では3つのインスタレーションを発表するなど活動の幅を広げている。

田中洋介 – Yosuke Tanaka
衣裳家。東京都出身、文化服装学院を経て太田雅公氏、山口小夜子氏に師事し、自身で05年から衣裳家とし活動開始。演劇、ダンス、映画、TV、展覧会の衣裳などを手掛ける。主な演劇作品に演出:串田和美『兵士の物語』、『もっと泣いてよフラッパー』。演出:テレーサ・ルドヴィコ『雪の女王』、『にんぎょひめ』。演出:渡辺えり『天使猫』、『あかい壁の家』等。 主なダンス作品にBATIK『ペンダント・イブ』。また東京都現代美術館 『山口小夜子 未来を着る人』展覧会では衣裳監修、スタイリングも手掛ける。

 

<出演者プロフィール>

浅沼 圭  – Kei Asanuma
母の影響で幼少期から新体操をはじめ、中学で世界大会出場、北京五輪の全日本強化選手に選出。現在は後進の指導にあたる一方、さまざまなフィールドで舞台、映像を中心に活動。主な出演作に森山開次『サーカス』、串田和美『メトロポリス』、金沢21世紀美術館『Orphe展』ほか。



石垣文子
 – Fumiko Ishigaki
5歳よりクラシックバレエを始める。山本禮子バレエ団附属研究所及び常磐高校バレエ科を経て、ウィーン国立歌劇場バレエ団に所属。2009年から2011年、Noism2にて研修を積み、金森穣、山田勇気、小尻健太の作品に出演。近年の主な出演作に東宝ミュージカル2017年版『ロミオ&ジュリエット』、松田聖子コンサートツアー、Nibroll『リアルリアリティ』『世界は縮んでしまってある事実だけが残る』など。



大熊聡美  - Satomi Ohkuma
クラシックバレエを杉山聡美に師事。お茶の水女子大学にてコンテンポラリーダンスに出会う。14年より大橋可也&ダンサーズの作品に出演。17年よりBATIKに参加。Nibrollには、14年『see/saw』(金沢公演)に参加。16年公開映画『ピンクとグレー』(行定勲監督)の矢内原美邦振付けによるダンスシーンにもダンサーとして出演。



中西良介
 – Ryosuke Nakanishi
プリッシマ所属。明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業後、新国立劇場演劇研修所に入所。2017年春に卒業後、本作が初舞台となる。研修所在所中の出演作として、『ひめゆり(朗読劇)』(西川信廣演出)、『ロミオとジュリエット』(田中麻衣子演出)、『MOTHER-君わらひたまふことなかれ』(宮田慶子演出)などがある。



藤村 昇太郎
 - Shotaro Fujimura
三重県出身。愛知学院大学で演劇を始め、大学卒業後名古屋市で活動している牛乳地獄に入団。以降数々の劇団公演に参加しながら、客演を重ね、年間12本以上の公演に参加するという自主企画を3年間達成する。ダンスや映画など、幅広く活動していたが、より多くの舞台芸術を学びたいという思いから、退団後に上京。

 


皆戸麻衣
 - Mai Minato
1999年秋、宮藤官九郎作品『ラフカット99』に出演。その後スーパーエキセントリックシアターの研究生を経て2001年ナイロン100℃新人オーディションに合格。現在、劇団員として活動中。ペンギンプルペイルパイルズ、演劇企画集団THE・ガジラ他、外部にも活動の場を広げている。
 



村岡哲至
 - Tetsuji Muraoka
1985年山梨県出身。東北大学大学院情報科学研究科博士課程前期2年の課程修了。2016年3月新国立劇場演劇研修所第9期修了。父は陶芸家、母は現代美術家であり、自身も土練り・轆轤・窯炊きを得意とし、傍らでヴァイオリンも奏でる才色兼備。主な出演作に、KAATプロデュースやなぎみわステージトレーラープロジェクト2016『日輪の翼』、新国立劇場公演『フリック』(マキノノゾミ演出)、東京芸術劇場公演『Hamlet』(ジョン・ケアード演出)などがある。

 

スケジュール

8.29(火)19:30
8.30(水)19:30●
8.31(木)19:30
9.1(金)19:30
9.2(土)14:00⭐︎
9.3(日)14:00

●=終演後トーク:白井晃、矢内原美邦
⭐︎=託児サービスあり・有料・要事前予約(マザーズ0120-788-222)

チケット

当日券
※9/3(日)14:00
完売につき、当日券の販売はございません。
チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2017/6/10(土) ~

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一般:2017/6/17(土)

チケット料金
▽全自由席・入場整理番号付 ・一般 3,500円 ・U24チケット(24歳以下) 1,750円 ・高校生以下割引(高校生以下) 1,000円 ▽KAAT Dance Series 2017 3演目セット券9,000円(一般のみ) ①Nibroll「イマジネーション・レコード」(8/29~9/3) ②島地保武×環ROY「ありか」(9/8~9/10) ③小野寺修二・カンパニーデラシネラ「WITHOUT SIGNAL!(信号がない!)」(9/29~10/1) ※別々に買うと10,500円のところ、上記①②③セットで9,000円、チケットかながわのみの取扱(枚数限定) ※未就学児入場不可 ※U24、高校生以下割引は、チケットかながわの電話・窓口で取扱(前売のみ、枚数限定) ※車イスでご来場の方は、事前にチケットかながわにお問合せください。