劇団あはひ

「Letters」

  • 日時 2021/11/11(木)~2021/11/14(日)
  • 会場 大スタジオ
  • 料金 全席指定  一般 4,000円  U25 3,000円  応援チケット 8,000円
  • 一般発売 2021/10/9(土)

推理小説の祖による金字塔を換骨奪胎した、現代の幽霊譚

 

「君たちを困らせているものの正体は、たぶん、その極端な単純さなんだろうよ」
−エドガー・アラン・ポー、丸谷才一訳『盗まれた手紙』(『ポー名作集』中公文庫)より

 

東西の古典を大胆に引用し、現代の会話劇としてリミックスする手法に注目が集まる気鋭の集団・劇団あはひが今回扱うのは、19世紀アメリカの作家エドガー・アラン・ポーが残した傑作小説『盗まれた手紙The Purloined Letter』。
名探偵(オーギュスト・デュパン)や盲点推理といった、その後の推理小説の礎となる概念を生み出した本作を下敷きに、舞台を現代日本に設定し、幽霊から届く手紙に翻弄される人々の姿を描く。

 

新型コロナウイルスによる度重なる公演延期を経て、一年半ぶりの新作公演。

 


幽霊の話ばかり書いてしまう。
なぜなのだろうと考えて、思いついたのには二つある。
一つには、過去と繋がりたいという欲望が自分の中にあるから。
もう一つには、現実には幽霊なんてなかなか現れてくれないから。
つまりとにかく、僕は幽霊に、現実を飛び越えさせてくれるようなものを期待しているのだ。
そしてそれは、演劇や文学そのものに僕が期待しているものと、ほとんど同じだ。

 

去年の春、突然時間が止まったように錯覚した。
あったはずの未来がなくなったように感じた。
でもそれは間違いだ。
未来はまだないから未来なのであって、それまでの経験からそんなふうに感じたとしたら、むしろそっちの方が間違っていたのだ。失われた未来は過去である。僕たちはこれからどう生きていけばいいのか、もうわからない。
だからやはり、今こそ僕たちは幽霊と出会わなければいけないのだと思う。
過去から響いてくる声に、耳を澄まさなければいけない。
できることはきっと、それしかないはずだ。

 

大塚健太郎

 


作・演出:大塚健太郎
出演:古館里奈、東岳澄、松尾敢太郎
音楽:大儀見海、川村隆太郎


※新型コロナウイルス感染拡大予防のための業種別ガイドライン、KAAT神奈川芸術劇場のガイドラインに準じて公演をおこないます。
※通常より間隔を空けた座席配置にて販売いたします。
※ご来場の際はマスクを着用の上、手指の消毒、混雑時の整列など、感染症拡大予防にご協力をお願いいたします。

※公演中止の場合を除き、お客様の体調不良および新型コロナウイルス感染によるチケットの払い戻しは致しません。あらかじめご了承ください。
※誠に恐れ入りますがお祝い花、プレゼントなど差し入れは辞退申し上げます。

 


劇団あはひ

2018年に旗揚げ。
1998年生まれの6名によって構成されるアーティストグループ。
CoRich舞台芸術まつり!2019春では『流れる−能”隅田川”より』で、学生団体(当時)として初のグランプリを受賞、演劇のメッカとも称される下北沢・本多劇場には史上最年少で進出する(『どさくさRemix』、2020年)など、いま最も注目される気鋭の劇団。
新型コロナウイルス感染症による度重なる公演延期を経て、今回は1年半ぶりの新作公演となる。

 

大塚健太郎(作・演出)
劇作家・演出家

1998年神奈川県生まれ。
大学在学中に俳優の松尾敢太郎とともに「劇団あはひ」を結成。以降全作品の作・演出を手がける。
能やシェイクスピア劇といった東西の古典をリミックスし、現代の新たな演劇としてそれらを提示する手法が高く評価されている。
2020年『ソネット』でかながわ短編戯曲賞最終候補。
 

古館里奈(出演)
俳優
1998年神奈川県生まれ。
劇団あはひ旗揚げ公演に出演以降、メンバーとして活動中。
現在はチーズfilmに所属、CMやMVにも出演するなど、活躍の幅を広げている。近年の主な出演作に、オンライン演劇『門外不出モラトリアム』(劇団ノーミーツ)、CM『東京ガス/「先まわりする女性」篇』、WEB-CM『LOST ARK/「この世界は、青春みたいだ。」篇』MV『バケトナ』(anewhite)など。

 

東岳澄(出演)
俳優
1998年アメリカ生まれ。
劇団あはひ旗揚げ公演にて初の舞台出演。以降メンバーとして活動、これまで全ての作品に出演している。

 

松尾敢太郎(出演)
俳優
1998年広島県生まれ。
高校時代からフリーの俳優として舞台に出演。
大学在学中に大塚健太郎と「劇団あはひ」を結成。舞台上での独特の存在感に注目が集まる。
現在はN・F・Bに所属。舞台以外にも活動の場を広げ、近年の出演作にラジオドラマ「ふたつのせかい」(NHK FMシアター)など。


【STAFF】
舞台美術:杉山至 
衣装:藤谷香子(FAIFAI)
音響:権藤まどか 
照明:千田実(CHIDA OFFICE)
映像:須藤崇規、宮田真理子
舞台監督:伊藤新(ダミアン)
WEB:相馬称
宣伝美術:髙橋健太、古館里奈
ドラマトゥルク:小名洋脩
制作:髙本彩恵

 

主催:劇団あはひ
協力:城崎国際アートセンター(豊岡市)、株式会社N・F・B、株式会社チーズfilm

 

お問い合わせ:info@gekidanawai.com

HP https://gekidanawai.com/

スケジュール

11/11(木) 19:00
11/12(金) 19:00
11/13(土) 19:00
11/14(日) 14:00

 

※開場は開演の30分前

※各回終演後にアフタートークを予定

チケット

チケット発売日

一般:2021/10/9(土)

チケット料金

全席指定
一般 4,000円
U25  3,000円
応援チケット 8,000円

 

※劇団を応援してくださる方々のお声を頂戴し、特典付きの「劇団応援チケット」を設置しました。ご購入のお客様には、当日受付にて、特典(公演グッズ)をお渡しいたします。

  • 季刊誌 神奈川芸術劇場 「KAAT PAPER」ページへ
  • KAATバーチャルツアーへ
  • 長塚圭史がお届けするウェブラジオRADIO KAAT
  • カイハツプロジェクト活動報告へ
  • KAAT神奈川芸術劇場でご観劇の皆様に横浜中華街のお得なサービスのご案内
  • 横浜中華街ウェブサイトへ
  • チケットかながわウェブサイトへ
  • ご支援のお願いウェブサイトへ
  • 神奈川芸術プレス WEB版ウェブサイトへ
  • マグネット・カルチャーウェブサイトへ
  • 共生共創事業ウェブサイトへ