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KAAT×唐ゼミ☆合同公演『唐版 滝の白糸』出演者募集(「小人レスラー」役・「工事人夫」役)

2013-05-15

KAAT神奈川芸術劇場は、2013年11月、「劇団唐ゼミ☆」との合同公演『唐版 滝の白糸』を上演します。
横浜国立大学の教授であった唐十郎(から じゅうろう)のゼミナールをもとに発足し、以来、青テントを携えて各地で野外公演を行い、唐の系譜をもっとも色濃く継ぐ演劇集団として活躍の幅を広げてきた「劇団唐ゼミ☆」。この度、KAATはこの地元横浜を活動の拠点とする「唐ゼミ☆」とともに、1975年の初演以来、数々の上演を重ねてきた傑作戯曲『唐版・滝の白糸』に挑みます。
唐十郎の愛弟子、劇団主宰・中野敦之による的確なテキストの解析と、それに基づく演出、劇団員の若く鋭い感性で、劇作家・唐十郎の天才性と普遍性を改めて世に問います。
本作の上演にあたり、「小人レスラー」役・「工事人夫」役を募ります。
舞台経験は問いません。様々な方との熱い出会いをお待ちしております!

■役柄
① 「小人レスラー」役 (7名程度) ※ 成人の男性で、身長150cm以下の方。舞台経験不問。
この舞台の中で重大な役割を果たす小人レスラー役をやってくれる人を、強く求めます。ヒロイン・お甲の恩人であり、この物語がはじまるきっかけとなる7人の小人たち。明日から巡業に出る彼らに餞別を渡すため、お甲は主人公アリダに連絡を取るのです。劇中の出番は2回。アリダの、さらに観客の心を動かす決定的な科白を小人たちが叫びます。
技術より、その存在の弱さ、儚さ、屈辱、そして美しさを全身で表現したい人を求めます。

                                                                                                                                       劇団唐ゼミ☆主宰・中野敦之

② 「工事人夫」役 (10~20名程度) ※ 成人の男性、舞台経験不問。
工事人夫たちこそ、この物語のラスト、もっとも盛り上がる場面で登場する重要な悪役です。
工事人夫たちが主人公アリダや銀メガネを徹底的に叩きのめすことで、劇のクライマックスに必要な彼らの血の叫びを引き出すのです。伝説の怪優・大久保鷹を、唐ゼミ☆のエース・西村知泰と安達俊信を、冷酷かつ残酷にボコボコに叩きのめしたい人を求めます。

                                                                                                                                        劇団唐ゼミ☆主宰・中野敦之

■条件
*下記の稽古予定及び公演予定、すべてに参加できる方。(①と②のスケジュールは異なります。)
*交通費程度の出演料をお支払します。
*プロアマ、舞台経験、問いません。演出家・スタッフが稽古を通じて丁寧にサポートします。

■スケジュール
・稽古予定 ( 場所:KAAT神奈川芸術劇場 及び 横浜市内 )
①「小人レスラー」役 9月中旬の3日間 + 10月12日頃~公演本番
②「工事人夫」役 9月中旬の3日間 + 10月22日頃~公演本番
・公演   ( 8ステージ予定 )
2013年11月9日(土)~11月17日(日) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

■応募方法
下記書類3点を応募先まで郵送かメールでお送りください。
① 履 歴 書  (希望する役、身長・体重・連絡のつきやすい電話番号・メールアドレス・住所をご明記ください。)
② 写    真 (顔写真および全身写真の2枚)
③ 志望理由  (体裁任意・A4サイズ1枚以内)
・実技審査は7月4日(木)・5日(金)を予定しています。ご都合のよい日をご記入ください。

■応募締切
2013年6月25日(火) 必着(持参可)

■選考方法
一次審査:応募書類にて書類選考を行います。結果は全員にご連絡します。
二次審査:実技審査( 面談、科白、特技を披露 )
7月4日(木)・ 5日(金)のいずれか 会場:KAAT神奈川芸術劇場

■応募宛先
メールで:KAAT神奈川芸術劇場 小沼宛て Email:oubo@kanagawa-af.org
件名に『唐版 滝の白糸』オーディションと記入してください。
郵送で:〒231-0023横浜市中区山下町281 KAAT神奈川芸術劇場 『唐版 滝の白糸』オーディション係
*持参の際は2階劇場事務所まで(10:00~19:00)
 


『唐版 滝の白糸』
戦後の日本を代表する劇作家、唐十郎により書かれ、演出家・蜷川幸雄氏による1975年初演以来、数々の上演を重ねてきた傑作戯曲。
あらすじ・・・・ 舞台は長屋の立ち並ぶ、路地裏。今はゴーストタウン。この町で育った青年・アリダは、アリダの兄と心中を図って生き残った兄の恋人・お甲との約束を胸に、なけなしの10万円を携えて帰ってきた。10万円はお甲に渡すための養育費。しかし、約束の場所には、かつてアリダを誘拐した銀メガネが現れる。10万円を狙う銀メガネは、アリダとお甲に割って入る。さらに、謎の小人たちも登場し、アリダをめぐる銀メガネとお甲の争いは頂点に達する。その時、突如工事人夫たちが現れ、町は破壊され、銀メガネ、アリダも取り押さえられてしまう。お甲は、人夫たちに一矢報いるために自らの手首を斬り “血の水芸” を披露するのだった・・・。

演出にあたって・・・
一見、アリダを巡るお甲と銀メガネの争いを軸に物語を展開させながらも、実は、社会の底辺に暮らす弱き人々と、町を壊しにくる工事人夫に象徴される権力との闘いを描いた作品です。
精緻に台本を読み込んでいけば、登場人物たちが口にする科白には、「どんなに寂れた街の地下にも、熱い鮮血が流れている」「虐げられた人々にも、闘いのための最後の手段は残されている」という作者の明快で力強いメッセージが秘められていることがわかります。唐作品が持つ古典的な物語構造をわかり易く示しつつ、作品に隠されたメッセージを感動のうちに観客の心に届けていくことが今回の公演の目的です。 (劇団唐ゼミ☆主宰・中野敦之)

『劇団唐ゼミ☆』
横浜国立大学の教授であった唐十郎ゼミナールをもとに発足。代表・中野敦之。主に青テントで唐十郎作品を上演。2005年の新国立劇場プロデュース公演以降、横浜、東京、長野など全国各地で積極的に活動し、2009年浅草にてオカマ100人芝居『下町万年町物語』上演、2011年横浜にて『大唐十郎展』開催、2012年初の唐十郎書下ろし『木馬の鼻』を上演するなど、活躍が目覚ましい。