KAATキッズ・プログラム2018
『グレーテルとヘンゼル』

  • 日時 2018/8/18(土)~2018/8/26(日)
  • 会場 大スタジオ
  • KAme
    先行
    2018/5/19(土) 予定枚数終了
  • 一般発売 2018/5/26(土) 予定枚数終了

兄と妹じゃなくて、姉と弟?! 

あの有名なグリム童話とはちょっぴり違う二人芝居!

 

お兄ちゃんのヘンゼルと妹のグレーテルは、とても貧しく食べ物がなかったので、いじわるな継母と、お父さんは子供たちを森に捨てることに決めます・・・その話をこっそり聞いたヘンゼルは、光る小石やパンくずを道に落とし、なんとか家に帰り着こうとしますが、森でみつけたお菓子の家には魔女がいて・・・

・・・と、いうみんなが知っているグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」のお話しとは、この舞台はちょっぴり違います。

 

この気持ち、ボーダレス。

作者の孫の実話をもとにした

誰もが思い当たる 家族間の「愛」と「憎しみ」を描く60分!

 

【あらすじ】
1歳と1ヶ月ちがいの弟・ヘンゼルが産まれたことで、姉・グレーテルのハッピーな毎日は崩れ去ってしまいました。

『どうしてみんな「ヘンゼルとグレーテル」っていうのかな。「グレーテルとヘンゼル」じゃなくて。』
『弟なんて欲しくなかった。私が欲しかったのは・・・スープ。』
と、終始ゴキゲンナナメなグレーテル。

一方、弟のヘンゼルはお姉ちゃんのことが大好きで、いつも何でも
『僕も!僕も!』
といって、お姉ちゃんの後をついてきます。

魔女が住むお菓子の家で、燃えさかるかまどの火を前にしたとき、グレーテルは考えます。もし、もし、魔女と弟をいっぺんにかまどに入れられたら・・・・・・

 

 

子どものころに、誰もが経験したことがある家族間の愛と憎しみ、そして、何よりも「大切さ」を描いた60分の演劇作品です。

カナダ・ケベック州を拠点に、40年以上、世界各地でこども向けの公演を行い、これまでの観客動員数は100万人を超える劇団ル・カルーセル。

その演出家ジェルヴェ・ゴドロを招き、オーディションで選ばれた2人の若手俳優とKAATでの共同製作が実現します。

姉・グレーテル役には、映画「リバーズ・エッジ」など各方面で活躍中の土居志央梨、弟・ヘンゼル役は、俳優・小日向文世の長男で、はやくも個性が光る小日向星一がつとめます。

舞台装置は、たった15脚の木製のベビーチェア。

抽象的にかつ鮮やかに様々な場面を表現し、濃厚な二人芝居を繰り広げます!

 

 

              (撮影:宮川舞子)

脚本:スザンヌ・ルボー 
演出:ジェルヴェ・ゴドロ

出演:

土居志央梨                     小日向星一

   

翻訳:岡見さえ
美術・小道具:ステファン・ロンブレ
衣裳・小道具:リンダ・ブルネル
照明:ドミニク・ガニオン
音楽・音響:ディアン・ラブロス
舞台監督:櫻井健太郎
プロダクション・マネージャー:堀内真人
制作:千葉乃梨子
プロデューサー:石井宏美

 

共同製作:劇団ル・カルーセル
助成:カナダ・カウンシル・フォー・ジ・アーツ
協力:ケベック州政府在日事務所

主催・企画制作:KAAT神奈川芸術劇場
後援:神奈川県教育委員会 横浜市教育委員会

"Gretel and Hansel" is a Le Carrousel, compagnie de théâtre creation, in co-production with KAAT


関連企画 脚本家・スザンヌ・ルボー氏 レクチャー 開催! *終了しました。

カナダ・ケベック州の劇団ル・カルーセルとKAAT神奈川芸術劇場の共同製作・日本語版「グレーテルとヘンゼル」の上演を記念して、本作の脚本家であるスザンヌ・ルボーさんをゲストに迎え、レクチャーを開催します。本作の誕生の経緯、40年以上の活動歴をほこる劇団ル・カルーセルでの試みや、モントリオールの青少年演劇の状況などを伺います。 青少年演劇や、劇場に関わる方を対象としたプロフェッショナル向けのレクチャーになります。

■日時・会場 8月19日(日)17:00〜18:30 KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
参加費無料(要事前申込み)

※15:30公演の終演後、子どもたち向けのQ&Aコーナーのあとに開催いたします。
詳細はコチラ


「グレーテルとヘンゼル」関連イベント開催決定!*終了しました。

8/18(土)15:30、19(日)11:30/15:30の公演終了後にカナダからやってきた演出家、ゴドロさんへのQ&Aコーナーを開催します。
お芝居をみて、質問して、夏休みの自由研究にもぴったり!参加すると、最後にカナダのお菓子がもらえるかも?!

「グレーテルとヘンゼル」ハッシュタグキャンペーン

 ご来場時、「 #グレーテルとヘンゼル 」というタグをつけてツイートした画面をスタッフに見せてくれたお客様限定で特別なお菓子をプレゼントします! ぜひ観劇のお土産にご参加ください。FBやインスタグラムもOKです!

 


 

掲載情報ほか

【SPICE】ジェルベ・ゴドロさん、土居志央梨さん、小日向星一さんインタビュー&稽古場レポート

【産経新聞】土居志央梨さん、小日向星一さんインタビュー

【CINRA】ジェルベ・ゴドロさん、土居志央梨さん、小日向星一さんインタビュー

【シネマトゥデイ】土居志央梨さんインタビュー

・「グレーテルとヘンゼル」PV ロングver ショートver  舞台映像入りPV

 


【舞台写真&公演レポートが届きました!】

 40年以上にわたり世界各地で子ども向けの演劇作品を上演してきたカナダ・モントリオールの劇団ル・カルーセルとKAATとの共同製作で、同劇団の代表作である今作を日本人俳優が日本語で上演。カナダから演出家ジェルヴェ・ゴドロを招き、オーディションにより選抜された若手俳優、土居志央梨と小日向星一が、子どもの観客も多く見られる中、しなやかさと力強さで作品の世界を演じ切った。

 開演前、黒一色の舞台上に15脚の木製ベビーチェアが円を描くように並べられている以外、他の舞台装置は一切なし。舞台が始まっても、そこに俳優二人と数点の小道具が加わるのみという必要最低限に絞られたシンプルなビジュアルで物語は進む。

 グレーテル(土居)とヘンゼル(小日向)が冒険譚を語る手法を取っているが、ここに姉であるグレーテルの複雑な感情が幾重にも絡みつく。スザンヌ・ルボーの脚本は、憎しみの感情や残酷さも、子どもに見せる演劇だからといって容赦せずにストレートに表現する。その脚本に応えるように、土居からはグレーテルの心に渦巻くドロドロとした思いがほとばしるようで、その迫力と同時にまだ幼い子の張り裂けそうな小さな胸の悲哀がにじむ。小日向は時に本当に4歳児に見えるような無垢な演技が何とも愛らしい。土居も小日向も内面から素直な気持ちが沸き上がる演技で、決して外面だけで「子どもらしさ」を演じているのではなく、現実に即した子どもの姿を舞台上に立ち上げる。

 俳優と観客を信頼したシンプルな演出が功を奏し、舞台上は場面ごとに情景を一変させる。15脚のイスが家から森、そしてかまどへと変貌していく様には想像力をかき立てられて心が躍る。キッズ・プログラムと銘打たれているが、大人もまた鑑賞能力を試される、芸術性の高い舞台だった。

 終演後、演出のジェルヴェ・ゴドロ氏が登場。観客からの質問を受け付けた。

 「なぜベビーチェアを使ったのか?」という子どもからの質問に、ゴドロ氏は「子ども向けの劇というと、子どもにわかりやすくしなければならない、と考えがちだが、そうではない。本物の木や家を使ったりするよりも、ベビーチェアでいろいろ表した方が想像してもらえると思った」と答えた。会場内でのQ&Aは2つほどで終了したが、その後もゴドロ氏はロビーで子どもたちとコミュニケーションを取っていた。このとき印象的だったのは、多くの子どもたちが目を輝かせながらゴドロ氏に近づき、積極的に質問をしたり感想を述べていたことだ。決してわかりやすい演劇ではなかった分、疑問を持つ、質問をする、自分の感想を述べる、という子どもたちの自発的な行動を促す結果につながっているのだろう。

取材・文:久田絢子

 

撮影:岡千里


【稽古場写真&キャストコメントが届きました!】

撮影:宮川舞子

演出 ジェルヴェ・ゴドロ

昨年11月に来日して実施したオーディションで、イメージ通りの“わたしたちのグレーテルとヘンゼル”と出逢えたのは幸運でした。俳優の演技訓練のシステムは、日本と北米では違いますが、日本人俳優には、その文化的な背景から来る「正確さ」が、演技に表れていると感じています。舞台装置はたった15脚の木の椅子だけですが、まるで日本の「禅」の文化のように、シンプルで無駄がない。私は、空間をメタファーで表し、観客の想像力を喚起させるような演出手法を用いていますが、「グレーテルとヘンゼル」でも姉弟の人間関係はリアルに描いている反面、空間はすべて椅子を使ったメタファーで表現しています。

ご覧になったみなさまはきっと、これまであまり観たことがない、子どもを子ども扱いしない、インテリジェンスあふれる“ものがたり”の方法を発見していただけると思います。

 

出演 土居志央梨(姉・グレーテル役)

 有名な童話を下敷きにして、姉・グレーテルと弟・ヘンゼルの生々しい姉弟の関係性を描いた作品です。実際に私にも弟がいますが、この台本にはひたすら共感しか憶えないほど(笑)。兄弟喧嘩がここまでリアルに描かれるのは、これまでの子供向け演劇にはなかなかないことで、大人が見てもグッとくる、いろいろな方に共感してもらえる、とても素敵な作品です。

演出のジェルヴェさんは、とても丁寧な演技指導で、私たち俳優から出てきたインスピレーションも大事にしてくれます。演出家の指摘と自分のやりたいことがかみ合った時、とても褒めてくれるので励みになっています。

上演時間も約60分なので、ぜひ夏の想い出に、私たちと一緒に、子ども時代をふりかえって冒険するような気持ちで観にきてください!

 

出演 小日向星一(弟・ヘンゼル役) 

 最初の1週間の稽古はずっと本読みで、1行1行どのような台詞か、丁寧に演出してもらいました。そのおかげで、立ち稽古に入っても、安心してサクサク進められるので、ジェルヴェさんはすごいなと思いました(笑)。「ヘンゼルとグレーテル」の童話を現代的に再解釈しているので、わかりやすいお話です。でも、決して子供だましではなくて、姉と弟が憎しみあったり愛し合ったり、兄弟っていいなと誰もが共感できる作品だと思います。舞台装置は、たった15脚の椅子だけ。それを自分たちが動かすことによって、森になったり、魔女のお菓子の家になったり、牢屋になったり、想像力が掻き立てられると思います。

観に来てくださったお客様に愛されるようなグレーテルとヘンゼルとを演じられるようになりたいです!

 

 

スケジュール

8.18(土) 15:30◆
8.19(日) 11:30★◆/15:30◆
8.20(月) 11:30
8.21(火) 11:30/15:30★
8.22(水)  休演日
8.23(木) 11:30/15:30
8.24(金) 19:00
8.25(土) 11:30★/15:30
8.26(日) 15:30

※開場は開演の30分前
※上演時間:約60分(休憩なし)
※★の回は託児サービスがあります。
公演1週間前までにご予約ください。
お申込:マザーズ Tel. 0120-788-222
(土日をのぞく10:00~12:00/13:00~17:00)
※◆=Q&Aコーナーあり
お芝居をみたあとで、演出家・ゴドロさんに質問してみよう!

チケット

当日券
【全席自由・税込】
おとな:3,500円
こども:1,500円
おやこ:4,500円

※ご観劇にはお1人様につき、1枚のチケットが必要です。
※3歳以下のご入場はご遠慮いただいております。
各公演とも開演30分前より大スタジオ当日券売場にて販売いたします。
チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2018/5/19(土) ~

かながわメンバーズ入会はこちら

一般:2018/5/26(土)

チケット料金
(全席自由・税込)  ▼おとな 3500円 ▼こども(4歳~高校生) 1,500円 ▼おやこ(おとな+こども) 4,500円 ※おとな1人、こども1人のペア券。 ※おもな対象年齢:6~10歳の子どもたちと大人 ※ご観劇にはお1人様につき、1枚のチケットが必要です。 ※3歳以下のご入場はご遠慮いただいております。  託児サービスのある回をご利用ください。 ※車椅子でご来場予定のお客様は、事前にチケットかながわ0570-015-415にお問い合わせください。