劇団うりんこ「お伽草紙/戯曲」

  • 日時 2012/1/19(木)~2012/1/22(日)
  • 会場
  • KAme
    先行
    2011/10/21(金)
  • 一般発売 2011/11/1(火)

▼この公演は終了しました。 

名古屋発の『お伽草紙』ついに全国ツアーへ!

みなさん、この劇は太宰治という作家が日本に古くから伝わるおとぎ話を自由に考え直して新しくつくった小説を元にしています。そこでは、例えばあの浦島太郎は助けてやった亀にひどく怒られたりもしています。どうしてそうなのかは、劇を見てのお楽しみですが、このように元々あるお話を考え直してみることを、むずかしい言葉で「批評」と言います。さっき私は、この劇は太宰治の小説を元にしているといいましたが、つまり、この劇は、日本に伝わるおとぎ話を太宰が考え直したものを、さらに考え直したということです。どうしてこんなややこしいことをやるのかと言うと、私は、劇というものは、そもそも「批評」だと思っているからです。太宰は戦争中、検閲のために自由な発言ができないとき、古典を題材にしてたくさんの小説を書きました。皮肉にもそれらは彼の作品の中でもたいへん優れたものになりました。このことは、芸術すらもある制約を課せられたときに力を発揮する、ということを意味しているのではないでしょうか。今日、私たちは目に見えるような明らかな制約の中に生きてはいません。特に今の日本において「目に見えない制約」について考えることはとてもむずかしいと思います。この劇は、そんなことを考えながらつくりました。だから子ども劇のふりをしていますが、みなさんには分かりづらいと思います。でも大丈夫です。大人もあまりよく分かっていないからです。批評する相手のことを。これは、大人になれない大人のための、子ども劇なのです。

三浦基

原作/太宰治
戯曲/永山智行
演出/三浦基(地点)

出演/内田成信、越賀はなこ、丹羽美貴、高田博臣、牧野和彦、にいみひでお、藤本伸江、和田幸加、花山ヨージロー

演出助手/佐久間晶子
舞台美術/杉山至+鴉屋
衣裳/ごとうゆうこ
照明・音響/四方あさお
音響オペ/新美豊
イラスト/よしながこうたく
宣伝美術/京(kyo.designworks)
撮影/清水ジロー
制作/安形葉子
製作総指揮/平松隆之

主催/劇団うりんこ
提携 /KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)

※アフタートーク開催:詳しくは→http://www.kaat.jp/news/2012/01/post-118.html

[お問合せ]
劇団うりんこ
(TEL)  052-772-1882
(HP) http://www.urinko.jp/otogi2012.html

原作/太宰治
戯曲/永山智行
演出/三浦基(地点)

出演/内田成信、越賀はなこ、丹羽美貴、高田博臣、牧野和彦、にいみひでお、藤本伸江、和田幸加、花山ヨージロー

スケジュール

会場(3階 中スタジオ)

1.19(木)19:30◎◇
1.20(金)15:00◎◇/19:30◇
1.21(土)14:00/18:00◇
1.22(日)14:00
開場は開演の20分前、受付は60分前

◎=プレビュー料金あり
◇=アフタートークあり
[トーク出演者]
▼1.19(木)19:30
鹿島将介 (演出家・重力/Note)
▼1.20(金)15:00
吉田小夏 (青☆組)
▼1.20(金)19:30
杉山至 (舞台美術家・六尺堂)
▼1.21(土)18:00
相馬千秋 (F/Tプログラムディレクター)

チケット

チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2011/10/21(金) ~

かながわメンバーズ入会はこちら

一般:2011/11/1(火)

チケット料金
全席自由 前売: 一般3,000円 / プレビュー公演2,500円◎ / 学生2,000円 当日: 一般3,500円 / プレビュー公演3,000円◎ / 学生2,500円 *高校生以下1,000円(枚数限定) *早得チケット2,500円(枚数限定)