KAAT神奈川芸術劇場プロデュース

オイディプスREXXX

2018年12月12日(水)~2018年12月24日(月) 

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作品情報

実力派のタッグで新たな『オイディプス王』が登場

2018年12月、KAAT神奈川芸術劇場では、
舞台『オイディプスREXXX』を上演いたします。
父を殺し、自らの産みの母と夫婦となった若き王が、破滅への道を転がり落ちるまでを描いたギリシャ悲劇の傑作『オイディプス王』を、
中村橋之助南果歩宮崎吐夢ら実力派キャストを迎え、若手演出家・杉原邦生が新たな切り口で上演します。

 


中村橋之助、ストレートプレイ初出演にして初主演!
南果歩との夫婦&母子役に挑戦!

タイトルロールのオイディプスを演じるのは、八代目中村芝翫を父に持ち、2016年に親子同時襲名でも話題を呼んだ歌舞伎俳優・四代目中村橋之助。歌舞伎作品以外の演劇の舞台に立つのは今回が初めてとなります。そのオイディプスの妻であり母・イオカステを演じるのは、確かな演技力で映像・舞台の世界で活躍し、今回2年ぶりの舞台出演となる南果歩。初共演の二人が、夫婦にして母子である複雑な関係をどのように演じるかが見所です。
そして、松尾スズキ主宰の人気劇団・大人計画に所属し、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する宮崎吐夢がクレオン(南演じるイオカステの弟)ほかを演じます。

 

木ノ下歌舞伎『勧進帳』で演劇界の話題をさらった杉原邦生、
初のギリシャ悲劇に挑戦!

演出を手掛けるのは、現代演劇界を牽引する若手演出家、杉原邦生。主宰劇団KUNIOの活動だけでなく、古典歌舞伎を独自の魅せ方で上演する木ノ下歌舞伎など外部演出作品も高く評価されています。特に今年3月KAATで上演した木ノ下歌舞伎『勧進帳』はこの秋パリ公演が決定し、今最も勢いのある演劇人の一人です。KAATプロデュース作品の演出は2016年「ルーツ」に続き2作目となり、杉原とは今後も複数年にわたり、KAATの空間を活かした創作を続けていく予定です。これまでベテラン俳優が演じることが多かったオイディプス役に歌舞伎界の若手実力派中村橋之助を配することによって、若き王の揺れ動く様や、その未熟さや愚かさを、鮮やかに描きたいと考える杉原。この新しい挑戦に、どうぞご期待ください。

 

タイトル「オイディプスREXXX」3つのXに込められた意味とは?

「REX」とは「王様」の意味。今回は古代ギリシャ悲劇の上演スタイルにならい、物語の主な登場人物をメインキャストの中村・南・宮崎の3人が演じ分け、オーディションで選出されたキャストを含むコロス(ギリシャの合唱隊)が彼らの運命を見届けます。タイトルの三つの「X」はこの3人のキャストと、物語に繰り返し登場する「三つの道」の象徴なのです。また、本作は2017年に出版されたばかりの河合祥一郎による新訳版(光文社古典新訳文庫「オイディプス王」)の初めての上演となります。

 

【あらすじ】
テーバイの都に突如襲いかかってきた疫病の原因が、先王ライオス殺害の汚れにあるとアポロンの神託によって知らされたオイディプス王は、早速犯人糾明に取りかかる。その犯人が実は自分であり、しかも産みの母と交わって子を儲けていたことを知ると、自ら目を潰し、王位を退く。

 

【作】ソポクレス 

【翻訳】河合祥一郎(「オイディプス王」光文社古典新訳文庫)

【演出】杉原邦生

杉原邦生(すぎはらくにお)

 

【演出家コメント】

これまで数々のベテラン俳優によって演じられてきたオイディプス王を、僕は“ひとりの青年”として描き出したいと考えています。地位と権力を得た若き王は、その未熟さゆえに周囲が見えなくなり、意見の食い違う者を責め立て、身近な人の助言も聞き入れず、一瞬にして自ら破滅への路を辿っていきます。おのれの才覚、地位を振りかざすその姿は、コンプレックスをひた隠そうと必死に足掻く、哀れで悲しいひとりの人間です。そんな揺れ動く青年・オイディプスこそが、この物語で描かれている王の姿なのだと僕は確信しています。

また、今回の演出では、コロス(古代ギリシャ劇の合唱隊)以外の8役をオイディプス王、イオカステ(オイディプス王の妻)、クレオン(イオカステの弟)を演じる3名の俳優が演じ分けます。これは、この作品が初演された当時(紀元前427年頃)の上演形式に則ったスタイルです。演劇的な仕掛けの中で観客とともにPLAY=遊びながら、“悲劇”の原点を生々しく、かつスタイリッシュにいまへ現出させたいと考えています。

 

【出演】中村橋之助  南 果歩  宮崎吐夢   ほか

 

  中村橋之助 コメント

ストレートプレイへ初挑戦となります。以前から、歌舞伎以外の舞台にも出演したかったので、本当に嬉しいです。女優さんとお芝居をすることも初めてですので、緊張します。父を殺し、母と知らずに関係を持ち、最後は自らの目をつぶす主人公は、歌舞伎にも出てきそうなキャラクター。古典戯曲という共通点もあります。2018年に生きるオイディプス王を、真新しい僕の可能性を、お客様にお見せできるよう臆さずに頑張ります。

 

   南 果歩 コメント

『オイディプス王』は、学生時代に出会った戯曲です。久しぶりの再会で、原点に立ち返るような感慨があります。当時はオイディプスに自分を重ねていましたが、先日、恩師に「お前もイオカステをやるような年になったか」と言われてしまいました(笑)。杉原さんは独特な感性の若手演出家。音楽やビジュアルも含め、従来のギリシャ悲劇のイメージを覆してくれるのではと期待しています。瑞々しくも頼りがいがある橋之助さんともご一緒できるのが楽しみです。

 

 

   宮崎吐夢 コメント

小劇場一筋の僕にまさかギリシャ悲劇の話が来るとは!宮藤官九郎さんにその話をしたら「君はどこに行こうとしているの?」と(笑)。ギリシャ悲劇は難しそうに思えますが、実は今あるあらゆる演劇の元になっている。僕は杉原邦生さんの演出作品が大好きなのです。ちまちませずに、一筆書きというか、ダイナミックさを押し出せる演出家だと思います。なぜ、杉原さんが僕を起用したのか、稽古を通して見つけるのが楽しみです。

 

 

 

 

企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場

  

公演情報

公演期間

2018年12月12日(水)~2018年12月24日(月)

会場

大スタジオ

チケット購入

チケット発売日

・KAmeかながわメンバーズ:
 2018年09月02日(日)
  かながわメンバーズ(KAme)

・一般:2018年09月16日(日)