KAAT舞台技術ワークショップ

創作を支える舞台技術2015
ー「劇場に潜む危険を学ぶ」ー

  • 日時 2015/9/15(火)~2015/9/17(木)
  • 会場 ホール

舞台技術は、演出家や各デザイナーのアイディアをより効果的な形で具現化し、表現として実現することを使命としていますが、同時に、常にその場あるいはその行為が安全であることを担保することも、課せられた大きな役割です。
私たちは、表現の実現と安全の確保が容易には両立しがたい場面に、往々にして直面します。そのようなときに、肝に銘じなければならないのは、決して引き算の解決(すなわち、危ない/危なそうだからできない)に直行しないこと、どうすれば両立できるのか、を探り続ける姿勢です。
そのためには、何が危険なのか、どのように危険なのか、どのくらい危険なのか、について知識を広く持つことが重要です。
今回の舞台技術ワークショップは、そういった観点から、劇場あるいは作品の上演に潜む「危険」の要因について、具体的に学ぶ機会をつくります。

 

◆9月15日(火)13:00-17:30
講座A「高所作業の原則、ブリッジからの墜落におけるレスキュー技術」

◆9月16日(水)10:00-18:00
「仮設リギングワークショップ」

◆9月17日(木)13:00-17:00      
講座B「構造物転倒の危険を見積もる」


【対象】
舞台技術スタッフとして活動されている方(所属問わず)
劇場・実演団体等の管理運営業務・企画制作等の職務にある方で、舞台技術の知識を必要とする方

【参加費】
講座については、各講座1,000円 「仮設リギングワークショップ」は、2,000円
それぞれ、ワークショップ会場にて当日、現金にて申し受けます。

【定員】
講座40名
「仮設リギングワークショップ」20名

※チラシデータはこちらよりダウンロード!



▼9月15日(火)13:00-17:30
講座A「高所作業の原則、ブリッジからの墜落におけるレスキュー技術」

【講師】
小池 純(株式会社アルテリア)

演出効果実現のために、舞台技術の現場では避けて通れない「高所作業」。より安全により的確に作業をおこなうためには、どのような手立てを講じ、何に配慮しなければいけないのか、高所作業の原則を、様々なプロフェッショナルの現場に高所作業トレーニングを提供している株式会社アルテリアの小池純氏に、実演を交えてお聞きします。
 

▼9月16日(水)10:00-18:00
「仮設リギングワークショップ」

【講師】
江尻 正(株式会社SKシステム)
林 正(有限会社リンペット)

チェーンモーターやトラスを使用した仮設吊り物の知識の少ない、若い劇場人のための実践ワークショップ。
・ チェーンモーター、各種吊り具、トラスの基本的な知識を学ぶ
・ 実際にチェーンモーターを吊り込む
・ 実際にトラスを組み、吊り上げる
これによって、仮設リギングができるようになる、あるいはその資格を得られるわけではありませんが、仮設リギングをおこなう意味、その作業内容、そこに潜む危険を理解する機会として企画します。これを元に、より高いレベルの表現の実現や安全の確保に役立ててください。
 

▼9月17日(木)13:00-17:00
講座B「構造物転倒の危険を見積もる」

【講師】
中田 琢史(構造デザイナー、リズムデザイン=モヴ 共同主宰)
木津 潤平(空間デザイナー、一級建築士、木津潤平建築設計事務所 代表)

舞台上に建てた大道具や照明タワーが転倒しないかどうか、多くの皆さんは、経験則で判断をしていると思います。常にその判断は正しいのでしょうか。また、大きな地震が来たら、その構造物はどんな影響を受けるのでしょうか。劇場の現場を知る建築家の協力を得て、構造物が転倒しないための条件(寸法や重量)を簡易に算出する方法を学びます。また、経験則に頼る現場の判断をより的確なものにするヒントを探していきます。



◎ 申込方法(9月11日(金)締切)
1.各日それぞれ募集します。
2.先着順にて受付けます。(メールまたはFAXで下記の【必要事項】をお送りください。)
・メール:oubo@kanagawa-af.org (件名に 舞台技術WS応募 とお書きください)
・FAX 045-633-6529 

【必要事項】
① 氏名 (フリガナ) ② 勤務先・学校名  ③ 従事されている職種・専攻  ④ 連絡先TELとメールアドレス⑤ 参加希望日 (記載例:9月17日、18日等) ⑥ 舞台技術の経験の詳細もしくは現在の職務、参加理由

それぞれのワークショップは定員になり次第締切ることがあります。
※お預かりした情報は本事業以外の目的で使用しません。

スケジュール

◆9月15日(火)
13:00-17:30
講座A「高所作業の原則、ブリッジからの墜落におけるレスキュー技術」

◆9月16日(水)
10:00-18:00
「仮設リギングワークショップ」

◆9月17日(木)
13:00-17:00
講座B「構造物転倒の危険を見積もる」

チケット

チケット料金
講座A・講座B 各1,000円 「仮設リギングワークショップ」は、2,000円 それぞれ、ワークショップ会場にて当日、現金にて申し受けます。